私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

日産アリア製品販売の遅れ

2022-06-15 | コラム
日産アリア製品販売の遅れ
 日産アリアだが、日産のリーフに次ぐ、全EV車SUV車だが、一部車種の販売が開始されてはいる様だが、生産は予定より大幅に遅れているいる様だ。

 報道では例によって半導体製品の供給遅延によると説明されているが、それだけが本当なのか、いささか疑念をいだきつつ見ている。

 過去の事例を見てみると、テスラが当初のモデルSの次作として大幅な安価量産モデルとして、モデル3およびモデルYの製品立ち上がりで、約1年程の量産立ち上がりが遅延したが、これはコロナ病変以前で、半導体不足ではなかった。どうやら量産システムのプロダクション部門での問題が大きかった様だ。

 しかし、最近知ったのだが、テスラのボデーの作り方は、内板骨格にアルミ部材を大幅に採用しているのだが、従来はアルミ材としてプレス加工品が主であり、そのジョイント部とか、サスペンションの支持部などの一部に少量のアルミダイカストを使用していたのを、フロント骨格の従来なら少なくとも10枚程度のプレス加工品を組み合わせ接合していたのを、1つのアルミダイカスト製品に置き換えるという、大幅なプロダクションの思想が偏向されているところにある。この大物ダイカストAssy部品の歩留まりが不十分だったのか、はたまたこのダイカスト部品とその他の部品とのおそらく長尺線溶接に問題がでたのか、その辺りの理由によると思える。


 日産アリアの場合は、ボデーは従来同様で、強いて上げればルーフのレーザーブレージング(ろう付け)程度の変更なので、プロダクション部門でさほどの問題がでているとは考え難い。そうなると、やはり半導体による個別ユニット部品の納入が思う様に行かないのかと思えるが、日産の場合は子会社のサプライヤーを切り過ぎた(代表は現マレリ[旧カルソニックカンセイ])ことにも理由がある様に思えて来る。


#アリエ生産遅延


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。