私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

今こそパラダイムシフトを

2008-11-26 | コラム

 「変革やシフト」等の「変わらなければ滅亡する」という企業や経営者のスローガンが多くあります。これは、ダーウィンの進化論を例に取り、世の変化に対応できない生物は絶命して来たのであって、企業も世の変化に対応できないと脱落して行かざるを得ないのだということを云いたいのだろうと思います。

 でも、これは権力者や既得権者の論理としての正義であって、平たく人間というものの幸福を考えた時、甚だ疑問なことであると感じます。企業を発展させる、給与を多くもらう、美味いものを食べ、欲しいクルマを買い、なるべく立派な家を買って来た世の人々が、果たして本当に幸せになって来たのでしょうか。

 こんな企業活動における活動と共に、人々が失ったものの大きさというものが目に浮かんできます。例えば、家という高額商品を買うために、長い将来に渡って勤める企業に意見すら言えないリスクが生み出されています。そこまで、行かなくても、今の生活を失うことに怯え、どんな理不尽なことを云われても、それを見ないようにして正当なものだと思い込んで、業務を行って来たのが現状なのではないでしょうか。そんな、欺瞞に満ちた企業活動の中で、人々は蝕まれ、心の病を患い、自殺者までを生み出している様に感じてなりません。

 私もパラダイム(時代の支配的な物の考え方)のシフトを望みます。そのパラダイムとは、人々が、お金を増やすのが最善という思想から、貧しくとも人間らしく生きるという思想への転換へだと思っています。

 米国発の世界的な不況は、これから日本へも多大な影響を及ぼしていくでしょう。金融業界も銀行も保険会社も、倒産や再合併、身売り等々、大きな動きが出て来るでしょう。修理業界でも、DRP等の保険会社と関係が強い企業程、今後の動静に目が離せないという思いを抱いている経営者の方もいるのかもしれません。

 何れにしても、総ての人々が怯えていますが、権力者や既得権者は怯えても、そうでない人々は怯える必要なんか全然ないのだと思います。贅沢な生活を止め、慎ましく、人間らしい新しい楽しみを見つけることができれば、全然問題もないし、怯える必要なんかないのです。

 歴史書を紐解くと、どんな過酷で厳しい時代であっても、花を愛でたりという、人間らしい楽しみを失わないの人々が居るのだと、ある方から聞きました。

追記

 今日も、保険会社ではコンプライアンス・ミーテングが行われているのかもしれません。内容は例によって、FAX誤送信等の個人情報の情報流出やクレーム等のリスト表を配布し、以後さらに気をつける様になんて、下らないものでしょう。これは、金融庁に同様会議を開催してますという為にするものだから、何時まで経っても変わらないことでしょう。

 話しは若干変わりますが、保険会社における示談行為(いわゆる非弁問題)のことがあります。これなど、正にコンプラ問題として論議すべき問題だと思います。数年前、

 ある保険会社のアジャスターが非弁行為だとして告訴を受けたことがありました。その後の明細は、知りませんが、告訴者とは示談された上で、そのアジャスターは転勤させられたという噂があります。想像ですが、「個人責任」という概念が欺瞞としての正当化に利用されたとの思いを持ちます。

※この非弁の問題は別の機会に、もっと詳しく記してみたいと思います。




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