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12年ぶりにメインPCをアップグレード

2022-08-17 | コラム
12年ぶりにメインPCをアップグレード
 当方は1988頃からビジネス用PCに触れ始め、特にインターネットが普及して以降は、情報通信に欠かせない中核機器としてその使用は業務や生活に密着し続けて来た。そんな中、世のITテクノロジーの進歩に従い、10年程前から携帯からスマホへ移行しつつもやはり情報の入手と発信に基本ベースはPCであることにいささかも変化はない。この私用メインPCは、2010年に購入した自作PCに使用のIntel Core i7(860)/いわゆる第2世代CPU以降、12年間におよんでアップグレードして来なかったのだった。

 この間にも、通信環境のアップグレード(ISDN→ADSL→光回線)、増えるデータ量に対応するためHDDの容量拡大(500GB→2TB→4TB)、OS駆動の32ビット環境から64ビット環境への移行に伴うメインメモリ容量の増設(4GB→20GB)、システムドライブは、HDDより高速アクセス可能なSSDの導入もするなど対処して来た。しかし、CPUを入れ替える様なPC本体のアップグレードは意欲が湧かなかったというところがある。

 この12年間に間に、Intel CPUは今や12世代目に至っているのだが、そもそもコア数の増加による速度差はマルチタスク動作のソフトウェアでないと早々必要度が感じられなかったということがある。つまり、ゲームとか動画の編集などの用途にほとんど使用していなかったということがある。

 CPUの動作速度を判定するソフトにベンチテスト(自動車で云うシャシダイナモに相当)というのがあるが、これは2つのモードがある。すなわち、シングルタスクとマルチタスクの2つのモードであるが、この12世代の格差によりシングルタスクの速度アップはせぜいぜいのところ10倍以下だが、マルチタスクの動作では、1000倍とか桁違いに速くなっているのだ。ただし、一般的なブラウザとかビジネスソフトでは、マルチタスクの動作がモロに出てくる極面は数少ない。そういう状況であったのだが、2年ほど前に短期間の入院中に移用したいがため、安価なノートPCを購入して利用したが、Core i5で駆動クロックも半分以下と低いのだが、世代が新しいものは、動作レスポンスがかなり向上しているという体験もしてしまうと、そろそろ替え時かという思いはこの2年ほど持ち続けていたのだった。
 しかし、パソコンのCPUは現在、IntelとAMDの2種があり、相互に拮抗しつつも,毎年秋口(第3四半期辺りに新製品が出るという感じだ。今年も秋口にはIntelおよびAMD共に新CPUを出して来るのだろうが、常に最新機種を追い掛けるつもりはない。本来は,今年末に新CPUの登場を待ち、それを選ぶか、そこで価格を下げる旧世代を導入するか決めようかというつもりでいたのだだった。

 ところが、約1月前この10年使い続けて来たディアルモニターのメインモニターが突然写らなくなり、とりあえず手持ちのモニターで代用していたのだが、あまりに写り具合が良くないことと、もしPCを代替するなら、同じもメーカーサイズの4Kモニターディアル構成にしたいと思っていたこともあり、ここで一気に4Kモニターディアル+新PCにアップグレードすることにしたのだった。

 現在最新のCPUがAMDがはざかい期になっていることもあり、買うならIntel優性というところもあり12世代Intel Core i9-12900KFをターゲットにすることに決めた。これに合わせるマザーボードは、特にメーカーにこだわりはないが最新のZ690チップセット採用という条件を意識せざるをえない。これは、メモリーアクセスおよびグラボ用などのシリアスバス接続規格(PCI-Expres)のアクセス帯域で有利(現在市販されている最新規格はPCI-E Gen5.0)ことと、メモリーDDR5対応ということだった。こんな意識を持ち、この15年ぐらいPC機器を購入しているPCショップを訪問して、まず自作PC組み立てで相談しながら決めたいと宣言しつつ、その店員と話しながら各機器を決めていった。

 CPUファンは空冷で良いと思っていたが、Core i9だと水冷がお勧めとなり、電源も1000Wクラスで十分と思っていたが、1250Wという大容量のものとなった。水冷CPUクーラーだが、ラジエータが小型の自動車用オイルクーラー程度の大きさがあり、これだとケースの仕様に大幅な制限が出てくる。つまり前面にBD・DVDなどのドライブベイのない前面に縦3段のファンが占有する仕様のケースが前提となって来る。つまり、その縦3段のファン直後に水冷ラジエータを設置と云うことになると、BD・DVDドライブの内蔵は諦め、外付けにしてPC上部に載せることにした。なお、水冷クーラーの冷却性は抜群で、CPU温度の平常時は40℃程度、高負荷条件でも60-70℃の範囲に留まり、しかもファンは大径3連だが回転数が低く騒音が小さい。圧倒的な冷却性能だ。

 今回のPCセッティングは,あえて旧PCの環境(Windows10)をアップグレードで引き継がず、新規Windows11を購入して、OSのクリーンインストールから始めることにした。このことは環境設定などに多大の時間を要すことは知りながら、Windows7以来引き継いできたPC内の不要ファイルを一掃したいとの思いで、あえて作業労力を厭わないことで決行することとした。この結果は断続的に作業をしていることもあるが、約1週間を経るが未だすべてのセットアップを終えていないが、ほぼ使える環境となった。ただし、会計ソフトのバージョンが古いせいか、Windows11環境で今のところインストールできないとか、判明しているだけで幾つか不具合はありそうだ。

 ここで、4Kモニターディアル構成を考えている方向けに、実際の運用を通して見てきた内容と共に記して見たい。

 まず、必ずしも4Kに関わらず水平同期周波数(リフレッシュレート)が200Hzとか高い周波数の同期を可能にしたモデルがあるが,これはゲーミングPCでの3D描画の遅延を生じさせないためのもので、ビジネス用途では60Hz対応程度で十分だ。今回の新PC構成(モニターは4K・60Hz)では、当初4Kディアルモニター構成で、マウスの遅延が生じて2Kにダウンサイズして使うしかないかと思っていたが、マザーボードのドライバーソフトをインストールしたら、遅延は感じられなくなった。

 それと、PC用モニターサイズはテレビなどより至近で見るものであり、あまり顔を動かさずに画面全般を眺められるサイズは27インチ程度が上限となるだろう。これをやたら大きくすると、離れて見ないと画面全体を見ることはできないし、そうなると文字が見えなくなる。

 なお、4Kモニターだが、文字サイズを100%設定にすると,文字サイズが小さすぎ実用に耐えないほど小さくなる。ソフト推奨値の150%でも小さすぎ、200%設定値で使用しているが、これだと2Kモニター実質変わらない程度の実質的な画面広さとなってしまう。

 それと、HDR機能が必須とか気してある記事があり、当方もこのことを意識して,モニター選択を行ったのだが、HDRは動画の表現で階調を大きくして黒つぶれを防ぐという機能だが、これをONにすると通常のすべての表示がコントラストが低くなって寝ぼけた絵になる。これは、将来的には動画を検出してHDR領域を切り分ける様にしないと実用性がない機能だ。ただし、HDR機能以前の液晶モニターでもメーカー別の差異で、黒つぶれを起こし易いものと階調表現が巧みなモニターがあることがある。このことは、今回新PC導入の直接の切っ掛けとなった10年超える使用をして来た三菱RD261WT(WQHD 2560*1440)では,特にHDRとかの機能はないが、明らかに黒つぶれの少ない階調表現を可能にしていたと感じる。(2008年当時14万しただけのことはある。)その後、2万程度で購入した2KHDモニターでの高コントラスト画像だが、黒つぶれが大きく、DVD動画の再生には向かない。なお、この辺りの関係は、液晶より有機EL(OLED)モニターが優れていそうだが、現状で価格が高いのと電力消費が大きい(液晶の1.5倍と云う)がネックとなるだろう。




#新PC組み立て #12年ぶりの更新 #4Kディアルモニター構成 #Core i9 12900KF


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