私の思いと技術的覚え書き

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殺傷エアバッグのリコール実施

2015-03-21 | 技術系情報
 例のタカタ製の溶接不良もしくは金属腐食を要因とする助手席用エアバックのリコール問題ですが、国際的にも問題となっています。乗員を守るべき万一の装置が、作動時に金属片の射出により乗員が死傷しかねないというのですから、ことは深刻な事案です。我が愛車のBMW(E46)も対象車種であり、昨年末より実施しなければと思って予約までしていたのですが、時間が取れず実施をキャンセルしていたところでした。ところが本日、他車両の部品購入のため訪れたBMWディーラーにて、ちょうど比較的短時間で実施出来る運びとなり、リコール作業を完了したのでした。

 作業時間は30分ちょいといったところだったでしょうか。私の場合は昨年末の予約による部品手配を済ませていたので部品在庫があり、整備部門の余裕もあったことから急遽未予約でも実施できたのです。これが今改めて実施の予約依頼すると、タカタ社はBMWだけでなくホンダ車などを中心に多数のリコールを抱え、急遽再生産を行っているのでしょうが追い付かず、場合によっては部品入荷に数ヶ月を要する様子です。

 さて、リコールが実施されますと、その実施を示すラベルが指定された位置に貼付されます。車検の際、検査員はこの実施がなされているかも検査の要点になります。

 ところで、作業完了後に手渡された整備明細書(リコールですから当然無償修理です)に、助手席エアバッグモジュールに価格らしき 21,942と記されていましたが、たぶん有償の日本でのエアバッグモジュールは12万以上するでしょうから、その20%程度の価格となります。想像ですが、これはBMWジャパンがディーラーへ卸している価格にしても安価過ぎることから、タカタがBMWへ納入している価格に相当するのではないでしょうか。しかし、幾ら安価とはいいつつも、これが何年にも渡る累積総台数が数百万台にも及ぶらしきこと、そしてディーラにおける作業工賃が加算されることは、タカタ社へ相当な負担となるはずです。


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