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映画レビュー 栄光のル・マン

2015-06-11 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 好きな映画や小説は何度でも繰り返し見てしまう。そんな映画の一つの映画が(以前にも記しているかもしれませんが))「栄光のル・マン」なのです。

 この映画を知っている方と話すと、「あのポルシェがクラッシュするシーンは凄かった。クラッシュしてもホイールスピンが止まらなかった・・・」などと、そのショッキングシーンのことに及びます。

 これは、主演のマックイーンが駆るポルシェ917Kが、他車のクラッシュによる閃光に一瞬気を取られ、先行する低速度のポルシェ911の発見が遅れて追突しそうになり、これを避けようとして自車が制御不能に陥り大クラッシュをやらかしてしまうという設定です。映画製作では、流石にポルシェ917Kを潰すわけにも行かず、市販レーシングカーであるローラをラジオコントロールにより遠隔操作してクラッシュを再現させたと伝えられています。そこで、クラッシュ後も、スロットルONのままで、ホイールスピンが止まらないという若干不自然な映像となっている訳です。でも、そんな不自然さはあっても、高速度撮影したと思われる映像は、迫力満点で見るものを引きつけます。

 この映画は、ル・マンのレース当日の雰囲気や、今となってはクラシカルなスポーツプロトタイプ・レーシングマシンの魅力が良く保存されていると感じます。

 当時のマシンの最低地上高は高く、現在の市販スポーツカーと同レベル程度ではないかと思います。それだけ、当時のサーキットは路面凹凸が酷かったことや、タイヤのグリップ(摩擦係数)も低く、十分なストロークを持ったサスペンションが必用だったといえるのでしょう。 それでも、車体の全高は十分低く、ドライバーはかなり寝た姿勢でのドライビングとなるのです。また、エンジンレブリミットも8千rpm程度と市販スポーツ車と大差ないものです。ですので、それなりの保安装置と排ガス装置を装着すれば十分公道走行可能な状態とも思えます。

 最期に、主演するマックイーンのブルーアイの鋭く視線は厳しく、何時まで経っても魅力を感じます。ステーブ・マックイーンやポール・ニューマンなど、現役時代からクルマとレースが好きだった大スター達ですが、両名とも既に冥界の旅立たれてから久しいです。
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