最近のパワハラ2事例
パワハラといういう言葉が半ば恒常化してしまった感のある現代だが、どうしてこういう世になったのだろうかと考えてしまう。昔からパワハラ染みた現象はあったのだが、現代社会においては、労働者の分断というか連帯がなくなってしまったことも大きな要因ではないだろうか。それと、労働組合はあっても、ほとんど存在感どころか存在価値もないのが現状だ。
それと、昔なら、ある程度のグループともなれば、そこには良識という者を持った人物が居て、行き過ぎた上司の言動などを見て、諫めたりしたものだし、廻りの仲間も慰めるなど等という行動が自然に生まれた様に思える。現代社会においても、それぞれの心の中には、酷いじゃないかという義憤はあるのだろが、如何にせよ皆が追い詰められ、心の余裕というものを失って(失わされて)しまった様に思える。
トヨタディーラーの検査不正の件でも述べたが、総計20名を超える検査員が、何ら異議申し立てもできないただの平社員化させられていた件も含め、特に感じるのはトヨタの上位下達の軍隊組織化は著しい様に思える。
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佐川急便社員、パワハラで自殺
東京の営業所、上司が厳しく叱責
2021/11/4 18:19 (JST) 一般社団法人共同通信社
物流大手の佐川急便の男性社員=当時(39)=が6月下旬、上司からのパワーハラスメントなどを理由に勤務先で自殺していたことが分かった。遺族の代理人弁護士が4日、東京都内で記者会見して明らかにした。
代理人の川人博弁護士によると、男性は佐川急便の東京都品川区内の営業所で、営業係長としてドライバーの管理などを担当。昨年6月ごろ以降、ノルマの達成状況について、上司の課長から朝礼の際に厳しく叱られるようになり、今年6月23日朝、営業所で自殺した。
佐川急便の広報担当は「心よりお悔やみ申し上げる。会社として事実を認め、既にご遺族に謝罪した」とコメントした。
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上司のパワハラで社員自殺、労災認定 藤沢労基署、トヨタ自動車販売店に
10/20(水) 22:21配信 カナロコ by 神奈川新聞
藤沢市のトヨタ自動車販売店に勤めていた男性=当時(38)=が2019年5月に自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因だとして、藤沢労働基準監督署が労災認定していたことが20日、分かった。認定は6月22日付。男性の両親らが20日、厚生労働省で記者会見して明らかにした。
両親らによると、男性は「トヨタカローラ横浜」(現神奈川トヨタ自動車)藤沢店で営業職として働いていたが、18年6月に赴任した男性店長から営業ノルマを巡って繰り返し叱責(しっせき)を受けた。車販売の仮契約にキャンセルが出た際には、店長から「売ってくるまで帰ってくるな」「(契約分の)400万円を弁償しろ」などと迫られたという。男性は19年5月24日に自宅で自殺した。
藤沢労基署は、男性がほかの社員の目の前で店長から1時間以上怒鳴られたり、「ばか野郎」と言われたりしたことがあったとして、パワハラによる労災を認定。19年2月下旬ごろにはうつ病を発症していたとした。
男性はその後も勤務を続けていたが、発症前の半年間、最長で月100時間を超える時間外労働をしていたことも確認した。
県内に住む男性の父親は会見で「同じことが二度と起きないよう、会社の体質を見直して働きやすい環境をつくってほしい」と求めた。亡くなる1時間前まで男性と会話を交わしていたと明かした母親は「なぜあの場を離れたんだろうとずっと自分を責めてきた」と吐露。「なぜ息子は死ななければならなかったのか。会社は息子に謝罪してほしい」と声を詰まらせた。
神奈川トヨタ自動車は「遺族に深くおわびする。事実確認に不備があり、再発防止策の着手が遅れた。遺族の思いを重く受け止め、ハラスメント行為の撲滅に不退転の決意で取り組む」とコメントした。
パワハラといういう言葉が半ば恒常化してしまった感のある現代だが、どうしてこういう世になったのだろうかと考えてしまう。昔からパワハラ染みた現象はあったのだが、現代社会においては、労働者の分断というか連帯がなくなってしまったことも大きな要因ではないだろうか。それと、労働組合はあっても、ほとんど存在感どころか存在価値もないのが現状だ。
それと、昔なら、ある程度のグループともなれば、そこには良識という者を持った人物が居て、行き過ぎた上司の言動などを見て、諫めたりしたものだし、廻りの仲間も慰めるなど等という行動が自然に生まれた様に思える。現代社会においても、それぞれの心の中には、酷いじゃないかという義憤はあるのだろが、如何にせよ皆が追い詰められ、心の余裕というものを失って(失わされて)しまった様に思える。
トヨタディーラーの検査不正の件でも述べたが、総計20名を超える検査員が、何ら異議申し立てもできないただの平社員化させられていた件も含め、特に感じるのはトヨタの上位下達の軍隊組織化は著しい様に思える。
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佐川急便社員、パワハラで自殺
東京の営業所、上司が厳しく叱責
2021/11/4 18:19 (JST) 一般社団法人共同通信社
物流大手の佐川急便の男性社員=当時(39)=が6月下旬、上司からのパワーハラスメントなどを理由に勤務先で自殺していたことが分かった。遺族の代理人弁護士が4日、東京都内で記者会見して明らかにした。
代理人の川人博弁護士によると、男性は佐川急便の東京都品川区内の営業所で、営業係長としてドライバーの管理などを担当。昨年6月ごろ以降、ノルマの達成状況について、上司の課長から朝礼の際に厳しく叱られるようになり、今年6月23日朝、営業所で自殺した。
佐川急便の広報担当は「心よりお悔やみ申し上げる。会社として事実を認め、既にご遺族に謝罪した」とコメントした。
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上司のパワハラで社員自殺、労災認定 藤沢労基署、トヨタ自動車販売店に
10/20(水) 22:21配信 カナロコ by 神奈川新聞
藤沢市のトヨタ自動車販売店に勤めていた男性=当時(38)=が2019年5月に自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因だとして、藤沢労働基準監督署が労災認定していたことが20日、分かった。認定は6月22日付。男性の両親らが20日、厚生労働省で記者会見して明らかにした。
両親らによると、男性は「トヨタカローラ横浜」(現神奈川トヨタ自動車)藤沢店で営業職として働いていたが、18年6月に赴任した男性店長から営業ノルマを巡って繰り返し叱責(しっせき)を受けた。車販売の仮契約にキャンセルが出た際には、店長から「売ってくるまで帰ってくるな」「(契約分の)400万円を弁償しろ」などと迫られたという。男性は19年5月24日に自宅で自殺した。
藤沢労基署は、男性がほかの社員の目の前で店長から1時間以上怒鳴られたり、「ばか野郎」と言われたりしたことがあったとして、パワハラによる労災を認定。19年2月下旬ごろにはうつ病を発症していたとした。
男性はその後も勤務を続けていたが、発症前の半年間、最長で月100時間を超える時間外労働をしていたことも確認した。
県内に住む男性の父親は会見で「同じことが二度と起きないよう、会社の体質を見直して働きやすい環境をつくってほしい」と求めた。亡くなる1時間前まで男性と会話を交わしていたと明かした母親は「なぜあの場を離れたんだろうとずっと自分を責めてきた」と吐露。「なぜ息子は死ななければならなかったのか。会社は息子に謝罪してほしい」と声を詰まらせた。
神奈川トヨタ自動車は「遺族に深くおわびする。事実確認に不備があり、再発防止策の着手が遅れた。遺族の思いを重く受け止め、ハラスメント行為の撲滅に不退転の決意で取り組む」とコメントした。