今日のこと、知り合いの板金業者から事故車見積を頼まれたので、立ち寄り該当のマークXを見たのだが、損傷自体は全然大したことないはない。保険会社も絡み色々事情もある様で、できるだけ高額にして欲しいとのこと、了解するも、その内容は割愛したい。
ボンネットを開くと、エンジン上にドーンと安っぽ帽子が被っている訳です。(写真1)この帽子は、3ヶ所の差し込みで固定されているので、カバー周辺を上に引き上げればワンタッチで外れる訳です。その外した状態が写真2ですが、私はクルマの進化共に半世紀を付き合って来た訳ですが、このエンジン上部の配線配管だとかインテークマニホールド、もっと云えばヘッドカバーの形状も含め凄い美的センスだと呆れます。たぶん、トヨタであれば初代セルシオ以前のエンジニア、ニッサンであれば桜井眞一郎氏辺りに、これを見せて意見を聞けば、なんじゃこりゃ、部品の同士の合わせもなにも、メカニズムの美しさがまるでないし、煮詰められてないじゃないかという私の思いと同様の意見を述べることでしょう。
しかし、これで十分な出力と燃費やドライバビリティは得られているんだ。そういう合わせ込みに要する手間(リードタイム)を圧縮し、コスト低減を図り、世界的競争力を図っているんだというのが現代エンジニアの言い分でしょうし、それが現代的な合理性なのでしょう。
と、この辺りのことまで思うのは、ある意味昔の修理屋ですが、私はもう一段別のことを思うのです。それは、一見スマートにカバーリングされている容姿や言葉も、一皮剥いだらむき出しのエゴだとか偏見、許されざる弱者蔑視などなど、人としての尊厳の欠片すら疑わしい者の微かな片鱗が覗く瞬間があることです。得てしてこういう人物が、社会的に上位に位置したり権威を持つ場合があります。ひねくれ者たる私は、確かめつつものを聞き、判断すべきは自己責任だと、神はいないと思うのです。
追記 云い足りないので追記
今の若いメーカーエンジニアに、なんだこの醜いエンジニアリングはと問い詰めれば、さらっと「今はね昔と違うんですよ、CADで効率的に設計し、形がどうであろうが、昔を遙かに超えたエンジン諸性能を出しているです。それにコスト低減を求められるんですと。」と知ったり顔で答えるでしょう。そういう設計の仕方が当然のことだと教えられ、昔の様に如何に美しく機能美を作り込むかなんて考えたこともないんでしょう。ある意味、可哀想なエンジニアだろうと思います。私は整備屋だから、整備性の良いエンジンを求めることもありますが、同時にクルマ好きとして、機能美に溢れたメカニズムを作りあげたエンジニアに敬意を持ちます。例に上げたような、カバーを被せりゃ、中のデザインが幾らダサかろうが関係ないというセンスのエンジニアには軽蔑の念を持たざるを得ません。
ボンネットを開くと、エンジン上にドーンと安っぽ帽子が被っている訳です。(写真1)この帽子は、3ヶ所の差し込みで固定されているので、カバー周辺を上に引き上げればワンタッチで外れる訳です。その外した状態が写真2ですが、私はクルマの進化共に半世紀を付き合って来た訳ですが、このエンジン上部の配線配管だとかインテークマニホールド、もっと云えばヘッドカバーの形状も含め凄い美的センスだと呆れます。たぶん、トヨタであれば初代セルシオ以前のエンジニア、ニッサンであれば桜井眞一郎氏辺りに、これを見せて意見を聞けば、なんじゃこりゃ、部品の同士の合わせもなにも、メカニズムの美しさがまるでないし、煮詰められてないじゃないかという私の思いと同様の意見を述べることでしょう。
しかし、これで十分な出力と燃費やドライバビリティは得られているんだ。そういう合わせ込みに要する手間(リードタイム)を圧縮し、コスト低減を図り、世界的競争力を図っているんだというのが現代エンジニアの言い分でしょうし、それが現代的な合理性なのでしょう。
と、この辺りのことまで思うのは、ある意味昔の修理屋ですが、私はもう一段別のことを思うのです。それは、一見スマートにカバーリングされている容姿や言葉も、一皮剥いだらむき出しのエゴだとか偏見、許されざる弱者蔑視などなど、人としての尊厳の欠片すら疑わしい者の微かな片鱗が覗く瞬間があることです。得てしてこういう人物が、社会的に上位に位置したり権威を持つ場合があります。ひねくれ者たる私は、確かめつつものを聞き、判断すべきは自己責任だと、神はいないと思うのです。
追記 云い足りないので追記
今の若いメーカーエンジニアに、なんだこの醜いエンジニアリングはと問い詰めれば、さらっと「今はね昔と違うんですよ、CADで効率的に設計し、形がどうであろうが、昔を遙かに超えたエンジン諸性能を出しているです。それにコスト低減を求められるんですと。」と知ったり顔で答えるでしょう。そういう設計の仕方が当然のことだと教えられ、昔の様に如何に美しく機能美を作り込むかなんて考えたこともないんでしょう。ある意味、可哀想なエンジニアだろうと思います。私は整備屋だから、整備性の良いエンジンを求めることもありますが、同時にクルマ好きとして、機能美に溢れたメカニズムを作りあげたエンジニアに敬意を持ちます。例に上げたような、カバーを被せりゃ、中のデザインが幾らダサかろうが関係ないというセンスのエンジニアには軽蔑の念を持たざるを得ません。