私の思いと技術的覚え書き

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コネクタ修理のこと

2015-05-07 | 技術系情報
 事故車に多いのですが、ランプやホーンなどの部品が移動することにより、ワイヤリングハーネスがコネクタ(カプラ)部で断線することがあります。このコネクタですが、メーカー毎に異なる形状であり、部位により形状もこれまた異なるというものでやっかいです。部品側のコネクタは該当部品を取替すれば解決しますが、車両側のコネクタはリペアキットも出ている様ですが、ワイヤリングハーネス毎取替ようとすれば驚くほど高価ですし、その手間も多大なものを要します。

 今回体験したのは、BMW・E90のヘッドライトの車両側コネクタ部での断線です。この手の防水型多極コネクタは、ハウジングがアウター、インナーが組み合わされています。まずは、アウターハウジングをロック用のツメを探しつつ外します。そして、肝心の端子を抜き出すのですが、ランスというツメで引っ掛かりロックされています。どこが端子のランスかを探りつつ、小さな時計ドライバーなどでランスを押さえて端子を抜き出します。ランスは端子部にあるものもあれば、ハウジング(樹脂)側にある場合もあるので注意深く観察しつつ作業します。ということで、今回は外観からは見えないランスを押さえ込んで端子を抜き出しました。後は、新品端子があればそれに取替れば良い訳ですが、多種多様過ぎてまずないですから、旧端子に断線したハーネスを半田付けして完了となりました。

 それ程多頻度でないにしても、板金屋さん等ではこんな修理も出てくるのではと思います。え、保険で出るからワイヤリングハーネス交換してるって。売上上がりますから結構ですが、その作業時間が請求以上に要するのが通例でしょう。


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