yuyuの日々

yuyuの日々の出来事です

ベネチア男にも言わせてくれよ!・その2

2017-03-25 16:39:14 | 美術館・絵画
ベネチア派展の肖像画で気になった一枚、それはyuyuさんが選んだ作品と同じでした。

でも、わたしの感想は、yuyuさんと真逆です。

似たような構図としては、このような肖像画があります。
そして、この男がこちらを見ていることがお分かりだと思います。


しかし、決定的に違う点は、笛を持つ男はこちらを見てはいません。
では?
どこを見ているのでしょうか。
それが、この作品の全てを物語っています。

笛を持つ羊飼いであれば、このような画風が普通です。



しかし、この男。

陰になっている右目の表情が、(写真集では)微かにこちらを見ているように思えます。


わたしの結論を申し上げます。
この男は、死んでいます。
正確に言うと(絵の中で)殺されています。

首筋にある2本の線は、細い革ひもで絞殺されたことを示しています。
その手口は猟奇的です。
もしも殺すことを目的としていれば、喉仏を締め上げて窒息させるはずですが、この男には、そのような生活反応が認められません。
首の前方に、生きている間に圧力が加えられなかったということは、けい動脈を革ひもで圧迫することで脳虚血状態に貶め、且つその状態を最低でも10分ないしは20分以上持続させることで、脳実質細胞を壊死させたと考えられます。
このような処遇は、この男が抵抗できない状態で行われたことを示唆しています。

この男は、こちらを振り返って、さらに自分の背後を見ているのですが、解剖学的にいってこの絵の通りの方向であれば、その角度では何も見えないはずです。
そう、この男は「見えない世界」を見ています。

それは何か?
それは死後の世界です。

右目の暗い目で、死を見せています。
そして、左目で死後を見つめています。

で、この絵の意味を想像してみました。
が、タブーを含むので、ブログでは書かないことにします。
ま、これもひとつのルネッサンスなのかなとも考えています。







コメント (1)
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ベネチア女にもいわせてネ♪その4

2017-03-25 11:41:04 | 美術館・絵画
先日のティツィアーノとヴェネツィア派展に行った時に
なぜか気になる一枚の肖像画がありました。。。

〝男の肖像〟


タイトルはただの男の肖像ですが、これらの絵は
「笛吹」あるいは「笛を持つ羊飼い」という主題で
描かれる人物なのだとのこと、いろいろなバージョンで描かれ
古代ローマ時代には慣例的に
王様が羊飼いとして表されたこともあるという解説です

この目がとても印象的過ぎ!
絵をよくみればもう片方の目も描かれているのですが
もしかしたらこの人、もう片方の目は無いのかも知れない…
そんな事を思ってしまうくらいに引き付けられる描き方です

どんな男性だったのでしょうか
もしかしたらどこかの貴族のご落胤?~落とし胤
正式な血統の一族とはみなされない不遇な生き方をしている男性
もしかしたら本当に羊飼いをしている人かも?


見開かれた片方の目のある表情は
それでも前向きに生きている様子を表し
もう片方の目のある表情は、暗すぎて見えないくらい
違った顔になっている人生を表しているのでは?

でも彼はきっと、人を引き付ける
魅力溢れた人物だったのではないかな~


彼女のような

一途な乙女の心を引き付けるような
純粋で強い生を感じた彼です

〝田園の奏楽〟


この絵の中にいる
背景に溶け込んでしまうくらいに描かれている羊飼い
笛で彼女に語りかけているような様子にも見えてきます
描かれた場所や描いた人は違っても
その時代に生きた人たちの物語を考えると
絵画って面白いです。。。
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おだやかに晴れた土曜日に♪

2017-03-25 10:22:15 | 今日の空
早朝はひんやり、現在も意外とひんやり
でも晴れた空です。。。



可愛く開いた桜が一輪

早く周りも開くと良いのに、なかなか開いてくれないのは
気温が低めのせいでしょうか

ねえ?
サム君どうでしょね…


すっかり花が終わった梅ノ木に
白黒の鳥が来ていました

幹をしきりに突っついていました


なんて鳥でしょうね?

サム:その鳥、時々きてますよ

そうなのよね、調べてみますね


植木鉢の中のこの小さな木は
さっきの梅の木の〝実生~ミショウ〟だそうです

とても早咲きで花の無い12月から咲いてくれ
香りがよく、お気に入りの木
yoyoさんは10年がかりになるけれど育ててみよう
そう言っていました

10年後、どんな木になっている?
ワクワクです♪。。。

コメント (3)
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