「今年の初吾妻」のつづきです。
最初の分岐を左に折れ、噴煙を右に見ながら登ります。
登り始めの登山道は緩い登りで日差しを遮る木々がすがすがしいですね。
秋の紅葉がきれいなナナカマドも花を咲かせていました。
徐々に登りがきつくなりますが、登山道はきれいに整備されています。
登山道の両側にはイワカガミはじめ春から夏にかけて咲く多くの高山植物が楽しめます。
でも、この辺りにはチングルマの花はありません。
ツマトリソウ(サクラソウ科)
亜高山の草地や林縁に生息する。花茎を出し、白い可憐な花をつける。浄土平周辺で群落をつくる。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
浄土平、桶沼に多く、高さ4~20cmほどになり、先端に4~6枚の葉が輪生状につく。赤い実がなる。
アカモノ(ツツジ科)
浄土平や蓬莱山などの日当たりのよい草地、岩礫地に生育する常緑の小低木。赤い実が美しい。
木道の階段を登りくると荒れた登山道が少々続きます。
ここを登りきるとほとんど平坦に近い緩い登りになります。
鎌沼から流れる沢にはコバイケイソウが咲き始めでいました。
この木の階段を登り切ればいよいよ姥ヶ原のチングルマ花園への到着になります。
登り切った姥ヶ原の東端は大きな岩がごろごろしたところです。
ここの分岐を右に向かうと鎌沼に、左に向かうと姥ヶ原の中を通ります。もちろん姥ヶ原に向かいます。
姥ヶ原の左側には東吾妻山が望めます。
さっそくチングルマが咲いていましたがほとんどが終わりに近く綿毛のようになってました。
やっぱり遅かったのかこの先が不安ですね。
姥ヶ原は木道が整備されているので歩きやすいです。
木道の両側には終わりに近いチングルマが咲いています。
いつもの休憩ポイントで朝食第2弾を取りました。
これだけ体力を使っておにぎり1個とサンドイッチでは昼まで体力が持つんだろうか?
ベンチに腰かけて前方には鎌沼方面が望めます。福島方面から時々雲が湧いてきています。
20数年前に来たときには苔むした日本庭園のようなきれいなところだったんだけど、
ハイマツの背丈が伸びてきているような感じがしますね。
ベンチに寝っ転がって空を見ると絹のような雲が何とも言えなくきれいですね。
この先の山行はどうでもいいからここで読書でもしながら過ごしていてもいい気分になってしまいます。
足元にはチングルマの花が咲いていますよ!!
ここでチングルマに再会するのは5年ぶりです。
ちょっと遅かったけど再会は果たせました。
チングルマ(バラ科)
姥ヶ原に多い落葉小低木。花後、長い毛をつけた実が稚児の持つ風車のように見えることから名付けられた。
ay
時間が遅れているからゆっくりしていられない。
気持ちを入れ替えて次の目的のために出発。
ここら辺からはチングルマの花園が続きます。
もう秋のはなリンドウも大きく伸びて花を咲かせようとしています。
高山の花の季節は本当に短いんですね。
10年ひと昔と言いますが、ふた昔ほど前はこの辺りはチングルマが一面に咲き誇る場所だったんだけど・・・・・!?
苔が枯れて裸地化が多く見られます。これもやっぱり環境破壊になるんですかね。
昨年は果たせなかったチングルマとの再会、ちょっと遅かったけど無事に果たすことができました。
次はいよいよ第二の目的「駕篭山稲荷参拝」へと向かいます。
ちょっと初めてのところへは不安なので、風雪地蔵様と姥神様に安全をお祈りしました。
安全祈願を無事に済ませていよいよ俺が今まで踏み込んだことのない未踏の地へ向かいます。
果たして無事にたどり着けたのか?
つづきます。