みなさんこんばんは。
2017年が明けて早速ながら、1月7日にクレストスピードウェイにて開催された、
月例1/12ナイトレースに参戦してきました。
昨年末のEPS-J辺りから、1/12のモディに加えて1/12オープンクラスとして
6.5Tノンブースト1セルクラスが追加されました。どうやら今年の全日本でも
クラス追加ないしはモディがオープンクラスに変更等々の噂もある現状にて、
まずはクレストナイトにもこの噂のレースを追加しちゃいましょうという流れの
ようです。
1/12オープンクラスはすでにイギリスあたりではモディの代わりとして昨年
あたりからいくつかのビッグレースでのメインカテゴリーとして活況を呈しつつ
あるようですし、日本でも昨年末のヤタベアリーナで開催されたEPS-Jでは、
1/12モディはやりたいけど速い若者たちには太刀打ちできなくなりつつある、
ワタシのような熟練(良いお年ですね)の方たちが多数参加して、こちらも
なかなかに良い感じで盛り上がりそうな予感がしてきました。
そこでワタシも今回のクレストナイトでは1/12オープンクラスに参戦すべく、
上の画像にある通り6.5Tモーターを調達した次第です。
6.5Tノンブースト1セルのパワーソースだと、当然ブーストやターン数規制
ないモディに比べてパワー差からタイムは落ちるものの、モディと一緒に
走らせると外周では全く歯が立たないものの、インフィールドではほぼ互角
に走れます。クレストでベストラップ差はモディが9.6秒の時にオープンが
10.4秒くらいにて、0.8秒くらいラップ差が出る模様です。
一方、1/12ストックである21.5Tノンブースト2セルだとベストラップが10.5秒
くらいとほぼ同じくらいとなります。まあ、まだオープンクラスは始まったばかり
にてノウハウもこれからですから今後、この差は変動するとは思いますが、
今回のナイトレースでのベストラップ比較となると上記のような感じです。
また、ストックとオープンのベストラップ差はほとんどないものの、速い場所
はそれぞれ異なるようで、ストレートの伸びはオープンに分があり、コーナー
からの立ち上がりはストックのほうに分があるという感じです。コーナー
スピードはほぼ差がないように思いましたね。
遅ればせながら、今回のクレストナイトレースでは1/12モディ、1/12オープン、1/12ストックの
1/12が3クラス体制に対して、F1ラバーナロークラスも開催されたため都合4カテゴリーが開催
されたことになります。
この中で、ワタシは1/12オープンとF1ラバーナロークラスにWエントリしました。
例年、1月のお正月休み明けのナイトレースは少し参加人数が少な目のことが多かったのですが、
今回はいつもより多いくらいで、1/12モディは14人、1/12ストックが11人でF1が7人に対し、
1/12オープンは9人の参加者が集まりましたので、ピットも久々に2階席へと移動することになり
ました。当日は1月にしては暖かい日よりだったことも、参加者増に寄与したかもしれませんが、
まずは年の初めから幸先良いスタートというところでしょうかね。
ワタシの最近のナイトレースでのレースまでの過ごし方ですが、朝一はF1ナローラバーでコースを
思い出しつつ、1/12は適当なタイヤを装着してフロントサスのアライメントやリアのロールスプリング
調整、センターショック調整にブレーキや指数の調整といった、基本セットを整えながらお昼ごろまで
ゆっくりと練習スタートします。そして、お昼過ぎから徐々にタイヤをよいものに変えていきつつ、
今度は1/12に専念して走らせ方を変えたり、タイヤの組み合わせをいろいろ試したり、またボディ
をいろいろ変えてみたりしつつ、良さそうな組み合わせを探して3時過ぎまでお試しタイムです。
そして、4時前ごろからレースシミュレーションでレースに向けたタイヤセットとバッテリーを使って
可能な限り8分間通しの走行を目指します。ただ、8分間の周回数にこだわると、無理をしてマシン
クラッシュを招きますので、8分間を想定した走らせ方と流れの中でベストラップが8分間の前半、
中盤そして後半に向けてどう推移するかを確認するという感じで、ナイトレース開始時間までを
過ごします。
レース用タイヤは自宅(小屋)で事前にホイールに貼っておきますが、削らずレース場まで持ち込み、
レース開始2~3時間前くらいにちょっと大き目の径で削って、1パック走行させてからベスト径に
整形して準備しています。全日本なら新品投入するのですが、ナイトレースでは一度練習で使って
からレース投入することで、事前にレース用タイヤの特性確認とセットの小修整を実施できるという
メリットがあります。もちろん、一度グリップ剤を塗ってしまうので、最悪はレース時にハイサイドの
危険性も伴なうものの、百戦錬磨ではハイサイドの懸念はほとんどないのでそこは安心していつも
このスキームでレース準備を進めています。
さて、18時になるとそろそろレースタイムになりますので、事前に予選1回目のレース用タイヤと
バッテリーの準備を進めます。
今回のナイトレース、昨年末の12月にクレストカップとEPS-Jに参戦してかなり散財してしまった
ので、少し節約モードでレース用タイヤは中古のフロント正確無比1セット、リア臨機応変1セット、
そして当日クレストで購入したヨコモ新型のCRT-Lラバー 2層抜き 前後2セットの〆て3セットのみ
で戦うことにしました。
この新しいヨコモのCRT-Lラバータイヤは前後ともに従来のラバー系からは想像もつかないハイ
グリップを示してくれて、このタイヤを装着するだけでラップタイムが0.1~0.2秒程度改善する
素晴らしいタイヤセットだと思います。特にフロントタイヤは秀逸で、ステアリングを切った方向に
全くずれることなくフロントをトレースさせてくれて、その割にはリアが負けるような引っかかりも
見られない、正にお勧めのタイヤといえます。
予選1R目、まずはF1クラスから。ナローラバータイヤながら、21.5T 2セルのパワーソースにて
トップ勢は12秒台が出るようですが、事前練習のワタシの走りでは15秒台がやっとなのでとても
レースにならないレベルとおもいつつ出走します。
しかし、レース直前に購入したヨコモ製のラバータイヤが良いグリップレベルを示してくれて、
レースではなんとか14秒台が出せるようになり、なんとなくレースしている感じで楽しめました。
当然の7位/7人ながら、常時5位争いができたので満足です。
さて、メインの1/12オープンクラスですが、9人を2ヒートに分けて予選組み合わせがなされたの
ですが、なぜかこのワタシが速い人の多いヒートに組み込まれたので、いつものように皆さんの
お邪魔にならない走りをするしかなさそうだなあ、と思いながらのレーススタートです。
予選1R目のタイヤセットは前後ヨコモCRT-Lラバーにヨコモ純正の新型ホイールを装着しての
出走としました。この組み合わせはとてもマシンが良く曲がり、グリップ感十分なのでトップ勢と
ずっと同一周回で走行できます。そう、トップ勢には我らがほりっちょ師匠もいらっしゃるので、
同一周回でレース開始から4分も持つなんて、いつにない好調な走りといえます。
結局はトップから2周遅れの42周ながら、トータル3位/9人と上出来です。
ベストラップは11秒8とトップから0.3秒落ちと、なかなかに健闘している感じがしますよね。
予選2R目、F1クラスはこれまた悪くない走りでベストラップも14秒5まで改善してようやく
6位/7人と最下位脱出です。
1/12オープンクラス予選2R目、今度のタイヤセットは定番のフロント正確無比、リア臨機応変
でホイールは前後柳腰と、いつものベストチョイスをここで投入です。中古タイヤですけどね。
スタートしてすぐ、ヨコモタイヤのようなオンザレール感はないものの、わずかにアンダーながら
コーナーでスロットルを入れても外に逃げないので安心してペースを上げていけます。
ここでもトップ争いを堪能して、中盤にもったいないミスを一つしたもののその後は持ち直し、
43周8分1秒で結局3位/9人の結果となりました。ベストラップも10秒6まで上げることができ、
なんとトップと0.1秒差のベストタイムが出せた模様で、レース中も本当に楽しい8分間を
堪能できました。1/12モディだと走らせてコーストレースすること自体でわくわくできるものの、
トップ勢とはいつも0.8秒くらい遅れて走らせるのでトップ争いとは無縁のレースをいつも
していましたが、1/12オープンの6.5Tノンブーストというパワーソースだと、ワタシのような
お年寄りでもなんとか操作し切れてトップ争いの真似事ができるというのはちょっと嬉しい
ですねえ。
そして予選最終3R目。F1クラスは更にセットが進んでベストが14秒2まで改善するものの、
トップから4周遅れの6位/7位で予選終了となりました。
1/12オープン予選3Rめ。今度のタイヤセットはフロントにヨコモCRT-Lラバー、リアに練習
で使っている中で一番よさげな自由自在+柳腰ホイールの組み合わせを投入してみました。
CRT-Lフロントタイヤの良さを生かすには、CRT-Lリアの強大すぎて引っかかり感がある
リアタイヤより、グリップするものの引っかかり感の少ない自由自在が良いのではとの勘
で選定しました。
予選3R目のスタートはすぐにマシンの動きがほぼドンピシャの走りで、スタートからトップ
争いできていたのですが、あろうことかここで単独ミスして大きく遅れてしまいました。
しかし、そこからの走りは正に自分でもベストと思える素晴らしいマシンの動きを見せて、
途中10秒5のベストを出しつつ10秒後半で綺麗にラップを揃えることができている模様です。
ゴールした結果は予選2R目のタイムにわずかに及ばないところまでリカバリできていたので、
単独ミスなければ44周は確実に出せていたものの、これがれーすですよね。
結局予選3位/9人は1/12オープンのなかなかに粒ぞろいのメンツの中では悪くない結果
でしたね。ベストは15秒5でトップほりっちょ師匠にあと0.061秒という、大満足の結果と
言えますかね。
決勝ではほりっちょ師匠から、百戦錬磨で表彰台独占とのご指示を頂いたにもかかわらず、
決勝に予選2R目のタイヤを再投入したところ、路面が変わってマシンが大アンダーとなり、
無理したもののストレートで単独ミスしてストレートエンドまでフライしてしまい、あえなく
リタイアとなりました。
でも、1/12オープンクラスはワタシのような普通のサンデーお年寄りドライバーにも優しい、
久々に成績面でも頑張りたくなる面白いカテゴリーかもしれません。しかも、1/12モディの
感覚に近い、5年前のモディのようなパワーレベルで楽しめると思います。
タイヤ摩耗も当然のごとく伸びますしね。
1/12モディをやりたいけどレースはちょっと、みたいな方にも最適なカテゴリーかもしれませんよ~。