みなさん、こんにちは。
ケース:40歳代男性、会社員。
主訴、2か月前からの蕁麻疹。
特に誘因の無い、搔痒を伴う膨疹様皮疹が四肢や体幹に出現し数時間で消退する。
喘鳴や気分不良なし。
詳細な病歴聴取でも原因となる物質や誘因は不明。
既往歴、内服歴、アレルギー歴なし。
システムレビュー(Review of Systems: ROS)で、蕁麻疹以外に陽性症状は無い。
身体所見は正常。
血算(分画含む)は正常。
赤血球沈降速度1時間値(Erythrocyte sedimentation rate: ESR)は正常。
抗核抗体や抗DNA抗体、ANCAは陰性。
発症時にヒスタミンH1拮抗薬で症状は軽快するとのこと。
患者本人が「蕁麻疹の原因を知りたい」とのことで、特異的IgE のMAST(multiple antigen simultaneous test)33項目アレルゲンについてFEIA法 (蛍光酵素免疫測定法: fluorescence enzyme immunoassay)検査を施行した結果、卵白、コメ、犬皮膚の3種類の抗原について陽性であった。
しかし、ご飯や卵は毎日摂取しているがとくに問題ない。
また、犬に触れたこともない。
(問題)この患者について行われた検査のうち臨床的バリューの高いのは何か?
1. 血算(分画含む)とESR
2. 抗核抗体
3. 抗DNA抗体
4. 血中総IgE値
5. 特異的IgE (MAST33項目アレルゲン)
写真:南城市からの眺め
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