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蕁麻疹ケースでの検査

2021-03-30 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
ケース:40歳代男性、会社員。
 
主訴、2か月前からの蕁麻疹。
 
特に誘因の無い、搔痒を伴う膨疹様皮疹が四肢や体幹に出現し数時間で消退する。
 
喘鳴や気分不良なし。
 
詳細な病歴聴取でも原因となる物質や誘因は不明。
 
既往歴、内服歴、アレルギー歴なし。
 
システムレビュー(Review of Systems: ROS)で、蕁麻疹以外に陽性症状は無い。
 
身体所見は正常。
 
 
血算(分画含む)は正常。
 
赤血球沈降速度1時間値(Erythrocyte sedimentation rate: ESR)は正常。
 
抗核抗体や抗DNA抗体、ANCAは陰性。
 
 
発症時にヒスタミンH1拮抗薬で症状は軽快するとのこと。
 
 
患者本人が「蕁麻疹の原因を知りたい」とのことで、特異的IgE MASTmultiple antigen simultaneous test33項目アレルゲンについてFEIA (蛍光酵素免疫測定法: fluorescence enzyme immunoassay)検査を施行した結果、卵白、コメ、犬皮膚の3種類の抗原について陽性であった。
 
 
しかし、ご飯や卵は毎日摂取しているがとくに問題ない。
 
また、犬に触れたこともない。
 
 
 
(問題)この患者について行われた検査のうち臨床的バリューの高いのは何か?
 
1.      血算(分画含む)とESR
 
2.      抗核抗体
 
3.      DNA抗体
 
4.      血中総IgE値 
 
5.      特異的IgE (MAST33項目アレルゲン)

 

 

写真:南城市からの眺め

 

 

 

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