みなさん、こんにちは。
前回ケースの選択肢をみてみる。
ROSで膠原病に特異的な症状（関節痛や皮膚粘膜病変など）や赤血球沈降速度の上昇がなければ膠原病類縁疾患の可能性は低いので、抗核抗体検査は勧められない。
抗DNA抗体検査は抗核抗体検査と同時に行うことは勧められない。
皮膚生検は血管炎や肥満細胞腫を疑うときに行う。
IgEはアレルギーと密接に関係してはいるが、血中総IgE値はアレルギー症状の強さを必ずしも反映しない。
臨床的バリュー (Value)は[得られる利益/（有害事象のリスク×コスト）]で表される。
上記選択肢の検査項目のうち、最もバリューが高いのは血算とESRである（下表参照）。
逆に、最もバリューが低い検査は、特異的IgEである。
表：検査の概算費用（判断料は除く）
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項目と費用（円）
血算（分画含む）プラスESR 550円
抗核抗体 1,100円
抗DNA抗体 1,780円
血中総IgE値 1,000円
特異的IgE (MAST33項目アレルゲン）14,300円
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