みなさん、こんにちは。
今回のケースは痰が出ない空咳を呈していた。
風邪の3大症状を揃えており、ウイルス性上気道炎を疑う。
体温38.0℃、脈拍毎分70回であり、普段の値を体温36.0℃で脈拍毎分60回とすると、デルタ脈拍数は10/2=5となる。
細菌感染症を積極的に疑うデータではない。
また、呼吸数毎分 13回（深さ正常）でり、クスマウル呼吸ではない。
簡易血糖チェックは 300 mg/dl であり、上記アルゴリズムによると「低リスク」と判定される。
本ケースは、急性ウイルス性上気道炎疑いで、アセトアミノフェン等を処方され、帰宅。
その2日後には、症状は軽快消失した。
Take Home Message
1. 風邪の診断では、鼻水、咽頭痛、咳の3大症状の有無に注意する
2. 咳の患者では痰の有無とその性状（色）に注意する
3. 糖尿病患者が急性疾患を合併したときには糖尿病性ケトアシドーシスに注意
4. 糖尿病性ケトアシドーシスの除外診断にはアルゴリズムを利用するとよい
写真 沖縄の夕暮れ
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