みなさん、こんにちは。
今回のケースに戻ろう。
風邪の3大症状があり、全身外観良好、バイタルサインで頻脈・頻呼吸なし、呼吸音整であることからウイルス性上気道炎を疑う。
逆に、このうち1つのみであれば、細菌性副鼻腔炎(鼻水のみ)、細菌性咽頭炎(咽頭痛のみ)、細菌性気管支炎・肺炎(咳のみ)などの可能性も考慮する。
細菌感染症のときには、体温1℃上昇毎に、脈拍が20以上上昇することが多い。
これを、「デルタ脈拍数20ルール」という。
糖尿病性ケトアシドーシスを除外するには、血液ガス検査、血中・尿中ケトンや血中重炭酸値(動脈血または静脈血)などの検査を行えばよい。
しかしながら、一般の外来現場では簡単に測定できないことも多い。
その場合には、糖尿病性ケトアシドーシス除外アルゴリズムが役に立つ(図)。
迅速血糖値400mg/dl未満で、バイタル正常であれば、糖尿病性ケトアシドーシスを感度99%で除外できるアルゴリズムだ。
図:糖尿病性ケトアシドーシス除外診断アルゴリズム
訳:patients with hyperglycemia=高血糖を呈する患者
Glucose=血糖
SBP=収縮期血圧
Pulse=脈拍
RR=呼吸数
Low risk=低リスク
Intermediate risk=中等度リスク
High risk=高リスク
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