燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

検査の解釈

2021-05-28 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
前述のケースの続き。
 
 
ここで、CEAを感度100%、特異度95%としてみると、この質問のイメージが具体化していく。
 
 
有病率が比較的に低い(検査前確率が低い)人々に対して検査を行うと、陽性的中率(適中率)は低くなり、95%もの人々は病気がみつからないことになる。
 
 
しかしながら、医師と研修医の正解率は約20%と低かった。
 
 
そして約40年後、同じ質問を使った研究がボストンのある病院の医師や研修医に対して行われた。
 
 
その結果は2014年のJAMA誌に掲載されたが、正解率は約20%と約40年前とほぼ同じであった。
 
 
もっとも多い検査後確率の回答は95%であった。
 
 
多くの医師や研修医が、検査の結果、病気の可能性が高いと判断していた。
 
 
医学の発達によりさまざまな検査が開発され、検査の解釈は現代医師の重要な業務の一つとなっている。

 

 

写真:浦添市の海岸とサンエーパルコシティ

 

 

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2020のジャンル別賞の健康部門2位を受賞しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 検査後確率はいくらか? | トップ | オスラーの言う陽性診断とは? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

闘魂症例検討会」カテゴリの最新記事