燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

オスラーの言う陽性診断とは?

2021-05-31 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
無症状の人々にCEA値測定のようなスクリーニング検査介入を行うときには、無作為化比較対照試験によって、介入によってアウトカムが改善する(前回のケースではがん死亡の有意な低下)ことを証明しなければならない。
 
 
 
長年外来診療をやってきて、私にもやっと冒頭のオスラー先生の言葉が理解できる時期にきたかもしれない。
 
 
 
この言葉にある”Never Make a Positive Diagnosis”には、「陽性的中率に気を付けて、検査の解釈をしなさい」という意味が含まれていたのだろうと思う。
 
 
 
先の受診者の診療を終えた瞬間に私の眼からウロコが落ちたのだった。
 
 
“Probability is the rule of life, especially under the skin. Never Make a Positive Diagnosis”
By William Osler, MD
 
「確率は命のルール。特に体内ではそう。決して陽性診断をしてはならない」
ウイリアム・オスラー医師より

 

 

写真:浦添市の海岸とサンエーパルコシティ

 

 

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2020のジャンル別賞の健康部門2位を受賞しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 検査の解釈 | トップ | Canadian Geriatrics Society... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

闘魂症例検討会」カテゴリの最新記事