燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

SLE と診断されている患者で CRP 上昇があれば何を考える?

2020-05-18 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
膠原病でCRP上昇がよくみられるのは関節リウマチである。
 
 
逆に、SLEと診断されている患者でCRP上昇があれば、感染症の合併を考える。
 
 
 
巨細胞性動脈炎(大血管炎)を臨床的に疑う場合、抗核抗体、疾患特異抗体(ANCAや抗CCP抗体)、クリオグロブリンの検査の価値は低くなる。
 
 
 
これらは全て、微小血管炎に関連する病態で陽性となる。
 
 
 
本ケースの側頭動脈生検は片側のみで行われ、血管は1センチ長のみしか得られず、血管炎の所見を認めなかった。
 
 
 
側頭動脈生検の感度は、両側生検と比べ、片側生検では低い。
 
 
 
しかし、今回のケースでは、PETCT検査で、大動脈弓とその主枝に血管炎を疑う所見あり、巨細胞性動脈炎の診断で、ステロイド剤を続行することになった。
 
 
写真 コロナと思った時の7箇条、について担当しました(左下)。
 

 

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ESR の特徴とは? | トップ | 賢い処方の仕方 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

闘魂症例検討会」カテゴリの最新記事