みなさん、こんにちは。
まずはクイズ。
Choosing Wisely Campaign（賢い選択キャンペーン）とは？
A エビデンスに基づく医療内容の選択ができるように、医療者と患者のコミュニケ－ションを促すための推奨リスト（いわゆる５リスト）を専門医学会が提供する世界的なキャンペーン。
今回のKeywordは下記
不適切処方
ポリファーマシー
NNT (number needed to treat)
NNH (number needed to harm)
レイク・オベゴン効果
今回のCase
健診で高コレステロール血症を指摘された１例
患者：60歳女性A子さん
現病歴：BMI 20、BP 120/70 mmHg。生来健康でとくに既往なし。
喫煙、飲酒せず。冠動脈疾患の家族歴なし。ウォーキングが趣味。
健診データ：総コレステロール220mg/dl、HDLコレステロール50mg/dl、中性脂肪100mg/dl
LDLコレステロール＝220－50－（100/5）＝150（mg/dl）
外来受診時、A子さんは薬物（スタチン）を服用すべきか相談したいとのこと。
診療ガイドラインは、LDLコレステロールが140mg/dL以上（高LDLコレステロール血症）で、介入（食事療法、運動療法、必要に応じて薬物療法）を勧めている。
スタチンによる絶対リスク低下は１％であり、冠動脈疾患イベントのNNTは10年間で約100人。
患者（A子さん）に上記を説明し、食事療法と運動療法を継続することになった。
A子さんはそのわかりやすい説明に満足した様子であった。
（NNT等についての詳細は次回に）
写真 COVID-19 侵襲的呼吸管理
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