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ベンゾジアゼピン系薬や抗精神病薬の脱処方

2021-09-09 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
これを安全に行うことができることがシステマティックレビューで示されている。
 
 
 
かかりつけ薬局による患者教育介入によって、有害事象もなく安全に、77%のベンゾジアゼピン系薬を減薬できた介入例もある。
 
 
 
前回紹介したケースでは、脱処方により転倒のリスクを減らすという目標の達成が期待できることで、積極的に脱処方を行うことができた。
 
 
 
しかし、多忙な臨床現場において、患者への説得と同意も必要とする脱処方を展開することは簡単ではない。
 
 
 
この分野の第一人者である、オーストラリアのScottらによる、脱処方を行うことが困難な医師の状況について表に示す。
 
 
 
表:脱処方を行うことが困難な医師の状況
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
多剤処方に対する注意が不足している
 
Do処方」への慣れ
 
脱処方の方略に対してスキル不足を感じている
 
脱処方のために診療時間がかなりかかると感じている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
現場の医師は、これらの困難を一つずつ克服することで、脱処方のスキルを高めることができるものと考える。
 
 
具体的に利用可能なツールとしては、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015
 
 
同様に、米国では改定Beers基準(http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jgs.13702/abstract)、欧州ではSTOPP/START基準(http://ageing.oxfordjournals.org/content/early/2014/10/16/ageing.afu145.full)などがある。
 
 
これらいずれのツールにおいても、高齢者における長時間作用型ベンゾジアゼピン系薬剤の長期投与は避けたほうがよいとしている。

 

 

写真:本部町の海岸

 

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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