燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

かゆみの原因は身近なものにある

2015-08-23 | 徳田語録

  かゆみの原因は皮膚の乾燥や化学物質などによる刺激によるものが多いのです。病院を受診するほどひどくならない程度でも、かきむしっているうちにその掻く刺激が皮膚に炎症を起してしまい余計にかゆみを強くしてしまう場合があります。これらのことから、かゆみではその予防や軽いうちに対処することがとても大切になります。

 

 お風呂やシャワーで肌をごしごしこするような硬いタオルを使用すると、肌を乾燥させることになり、乾燥性皮膚炎でひどいかゆみをもたらすことがあります。中性せっけんで、手を使ってやさしく体を洗うとよいでしょう。

 

 世の中にはたくさんの化学物質が存在しますので、どの物質が原因となっているかを探し当てるのは非常に困難な場合が多いのです。ですから普段から可能なかぎり添加物の少ない製品を使用することがかゆみを防ぐことにつながります。

 

 低アレルギー製品は洗剤であれスキンケアであれ染料や香料、保存料などの添加物を少なくしています。ですので、直接皮膚に触れるものには添加物の少ない製品を使うことが良いでしょう。

 

 そのなかでも特に使い勝手が良く、万能でアレルギー反応をほとんどおこさない優れたスキンケア製品として、ワセリンが挙げられます。お風呂上りなど皮膚に十分水分が行き渡った状態で薄く表面をコーティングすることで優れた保湿効果を示し、かゆみを未然に防いでくれます。ぜひご家庭に常備してみてください。

 

今回はここまでです、台風15号は先島諸島を暴風域に巻き込みながら北上しています、実家の報告によると、沖縄本島は今、台風の外側の雲がかかり始めて大雨になっていると言ってました、このまま北上を続け、火曜日には九州への影響が心配されます、皆さん情報には気をつけて下さい、では次回に。

 

こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ
徳田安春
金原出版

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワルファリンと食事の相互作用 | トップ | 妊娠中にがんに罹ったとき、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徳田語録」カテゴリの最新記事