燃えるフィジカルアセスメント

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ワルファリンと食事の相互作用

2015-08-21 | 徳田語録

  心房細動、人口弁置換手術後、深部静脈血栓症などでは、心臓や血管内に血の塊(血栓)ができやすい状態になり、できた血栓の一部がはがれて流れ、いろいろな臓器に詰まる塞栓症という病気を引き起こす可能性があります。そのために、血液が凝固しにくくなるような薬を内服する必要があります。

 

 ワルファリンは、血液をかたまりにくくして、血栓ができないように予防する薬です。血液をかたまりにくくするので効き過ぎると出血しやすくなります。そのため、ワルファリンを内服している患者さんでは、血液の固まりぐあいを調べる検査を行って、個人にあわせて服用する量を決めていきます。

 

 ワルファリンの効き目は、食物の影響を受けます。納豆が有名で、薬の効果が弱くなります。また、クロレラ、青汁もワルファリンを効きにくくします。

 

 逆に、アルコール大量飲用はワルファリンの効き目を強めて出血しやすくします。そのため、毎日大量に飲まないことと、飲んでから6~7時間以上の間隔をあけてワルファリンを服用するなどの注意が必要です。

 

 また、医薬品にもワルファリンの効き目を強くしたり弱めたりするものがあります。心配がある場合には、処方を受けている医師やかかりつけ医に相談しましょう。

 

今回はここまでです、しかしまだまだ暑い日が続いてます、ここ2,3日は涼しくなるかな、と思わせる感じでしたが、また暑くなるそうです、南海上の台風15と16号の動きが心配ですね、日曜から月曜にかけて先島諸島に最接近のようです、気をつけたいですね、では次回に。 

ドクター徳田安春の養生訓―元気な100歳をめざせ
徳田安春
西村書店

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