みなさん、こんにちは。
ケース所見を再掲する。
全身外観は不良で顔面は蒼白。
頭頸部、胸部、腹部、腰背部にあきらかな異常を認めなかったが、左足第三趾の慢性壊疽に加えて、左足の足背部を中心に、発赤、腫脹、熱感、水疱、および圧痛あり。
検査では、血糖160 mg/dl、WBC 9,000/mm3、乳酸27 mg/dL (3 mmol/L)と上昇あり。
写真:病院到着時の左足の所見
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/08/1ba12cdda3590000913d29f11b24f3ab.jpg)
臨床推論
まず、敗血症性ショックを考える。
輸液投与に加え、迅速に血液培養2セット採取後に抗菌薬を投与し、感染源(左足)に対してソースコントロールの必要性を考える。
左足の所見は皮膚軟部組織感染症を考えるが、蜂窩織炎や丹毒などの「浅い感染症」ではなく、重篤な「深い感染症」の可能性を考慮する。
すなわち、アノ感染症。
続きは次回に。
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