前回の続きです、「膠原病とその類縁疾患」について考えていきましょう。
血清反応陰性脊椎関節症 腱滑膜炎や付着部炎、骨膜炎、ソーセージ指などをきたすもので、リウマチ因子血清反応陰性である。 代表的なものに以下の4つがある。
・乾癬性関節炎 乾癬症患者の2~4%に発症、30~50歳に多く、男女比は同じ。
・反応性関節炎(Reiter症候群) 尿道炎(クラミジア・トラコマティスなど)後に発症。 好発年齢は20~40歳台。 男性に多く、男女比は13:1であったとの報告もある。
・Crohn病や潰瘍性大腸炎に伴う腸炎関連性関節炎 Crohn病の好発年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳であり、男女比は約2:1と男性が多い。 潰瘍性大腸炎の好発年齢は男性で20~24歳、女性では25~29歳にみられるが、高齢者でも発症する。 潰瘍性大腸炎の男女比は1:1で差はないが、喫煙をする人はしない人と比べて発病しにくい。
・強直性脊椎炎 ほとんどが10~20代で発症し、男性が3~5倍多く発症。
若年性関節リウマチ 16歳以下で発症する関節リウマチであり、発症6ヶ月以内の病型により全身型、多関節型、少関節型に分類されている。 全国で約1万人の患者がおり、16歳以下の子供10万人に10人、また1年間に10万人に約1人の割合で発病していると推定されている。 全身型の平均発病年齢は7歳で、多関節型は4歳程度。 女児のほうが約2倍多い。
今回は短めに以上です、続きは次回に。