みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
私は、彼女たちにどのような勉強をしたのか尋ねました。
教科書は、Guyton and Hall Textbook of Medical PhysiologyとHarrison's Principles of Internal Medicineでした。
ドミニカで医学部を出たM先生はUpToDateのヘビー・ユーザーでした。
この現代日本医学のジョン万次郎については、NHKも特集を組んで報道してました(2014年10月)。
日本人のハンガリー留学者はもう数百人いるとのこと。
年間の学費が180万円という点も重要です。
日本の私立医科大学が年間約360万円程度というのに比べると半額です。
日本の国立大学よりは高いですが。
メリットは、英語力もついて、最高のテキストを読み、高レベルのcase conferenceができるようになることです。
問題は、この6年間でストレートに卒業できるのは1/3だけです。
残りのうち半分はdrop out、残りは留年して何とか卒業します。
でも、卒業後ハンガリーの医師免許を持った場合のさらなるメリットは、EUのすべての国で医療ができるEU医師ライセンスをもらえること。
日本の国家試験にも通るようにカリキュラムが組まれています。
このような若い医師たちが、今日本の研修病院に散らばってきています。
私は彼らがどのような研修をして、その後どのような医療を展開していくのか楽しみです。
この万次郎たちのなかから、将来のリーダーが出てくることでしょう。
写真 南城市の実家の近くの海岸
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