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前回ケースの解説:胃瘻造設

2021-03-25 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 
答え:3
 
 
 
ポイント:進行期認知症の食事摂取低下に対してのルーチンの経管栄養・胃瘻造設は勧められない。
 
 
 
解説:進行期認知症の食事摂取低下に対してのルーチンの経管栄養・胃瘻造設は生命予後を改善させる効果は無い。
 
 
むしろ、誤嚥のリスクを高める。
 
 
胃瘻造設でも誤嚥のリスクは低下しない。
 
 
抑制帯などの使用が必要となることが多く、褥瘡形成などのリスクとなる。
 
 
患者本人の威厳(dignity)を損なうことになる。
 
 
ドネペジルなどの抗認知症薬は、寝たきりで意思疎通も困難となった段階の認知症の食欲低下に対しての効果は小さい。
 
 
徐脈、下痢などの副作用のほうが問題となる。
 
 
非定型抗精神病薬は生命予後を悪化させるという最近の報告があり、逆効果である。
 
 
周辺精神症状は無いので適応は小さい。

 

 

写真:南城市から西方を望む

 

 

 

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