患者の体位変換は最小限となるようにして、系統立った効率のよい診療を行いましょう。
一般的な順序としては、まずは手の診察を行い、頭部から足先の方向へ進めていきます。
患者さんが座位の状態であればまず手、そして頭頸部、胸部、背部の診察を行い、臥位(側臥位)で心血管系と腹部の診察を行います。
手から始める理由は、重要なことと、あとで診ようとすると忘れることがあるからですね。
入院患者さんの場合には、臥位(側臥位)の状態で診察しなければならない場合が多いと思います。
このときにはまず、仰臥位で頭頸部と胸部の診察を行い、次に患者さんを側臥位にお願いして呼吸音の聴診と背部の診察を行い、再び仰臥位にしたあと、腹部と四肢の診察を行うなどの手順を用いるとよいでしょう。
臥位の状態で患者を診察する場合、できるだけ患者の右側に位置するようにするといいですね。
この位置からだと、右利きの診察者の場合、頸静脈の観察と頚動脈や心尖拍動の触診が容易となります。
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徳田安春 | |
医学書院 |
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