室内の状況は身体診察の質に影響します。
よい照明が必須です。
昼間であればできるだけ窓からの太陽の光を利用するとよいでしょう。
そうでなければ、十分な照度が得られるような照明を利用するとよいでしょう。
貧血や黄疸、皮疹の視診には照明の強さが影響します。
不十分な照明では軽度の貧血や黄染を見逃すことがあります。
診察時には接線方向を照らす照明器具(ペンライトなど)を準備するようにするとよいでしょう。
これを利用して、頸静脈の波形や甲状腺などを視診するとよいでしょう。
直視するのみでの場合に比べて、表面を横切るように照らすと、輪郭や凹凸、動きの振幅などの観察がわかりやすくなります。
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