みなさん、こんにちは。
今回は神経疾患診断のための基本ステップと病歴による部位診断についてみてみましょう。
神経疾患診断のための4つのステップ
① 病変の部位はどこにあるか(病歴および診察より可能)
② 病変の性質(病因)は何か(病歴より可能)
③ 上記の2つより臨床診断の確立
④ 補助的診断法(CT、MRI、脳波など)の利用
病歴による部位の診断
① 大脳病変: 意識障害、失語、認知症、精神症状、痙攣、片麻痺、半身の感覚障害、同名半盲
② 小脳病変: 四肢の失調、失調性歩行、構音障害
③ 脳幹部病変: 脳神経麻痺、交代性麻痺、失調症、構音障害、嚥下障害
④ 脊髄病変: 対麻痺、排尿・排便障害、レベルを伴う感覚障害
⑤ 末梢神経病変
・単一神経支配領域の感覚・運動障害(例: 尺骨神経麻痺)
・神経根支配領域の感覚・運動障害(例: 腰椎椎間板ヘルニアのときのL5神経根の障害)
・対称性の感覚・運動障害(例: ギラン・バレー症候群)
・単一神経支配領域の感覚・運動障害(例: 尺骨神経麻痺)
・神経根支配領域の感覚・運動障害(例: 腰椎椎間板ヘルニアのときのL5神経根の障害)
・対称性の感覚・運動障害(例: ギラン・バレー症候群)
⑥ 神経筋接合部病変: 易疲労性、症状の日内変動、複視、嚥下障害、構音障害、四肢近位筋の脱力(例: 重症筋無力症)
⑦ 筋肉病変: 感覚障害を伴わない筋位筋優位の四肢脱力(例: 多発性筋炎)
写真 品川駅前の風景
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