燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

顔面の皮膚がん

2024-10-17 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   有棘細胞がんは危険である。   口角から耳介にかけての線から下方の領域が好発部位。   それより上側で無色素性の皮膚がんは基底細胞がんが多い。   転移しない点では悪性度は低いが、「蚕食性潰瘍」と呼ばれる局所浸潤傾向が強い。   このがんでは周辺に光沢がある。   腫瘍内 . . . 本文を読む
コメント

悪性黒色腫

2024-10-16 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   悪性黒色腫の色は米国、英国、ニュージーランド、オーストラリアの国旗の色でもある。   悪性黒色腫は茶色に変わることもある。   黒や暗雲のような灰色になると特異性は高い。   色素性では非対称性。   切り込みが入っている傾向がある。   悪性黒色腫が診断される時には消し . . . 本文を読む
コメント

白癬

2024-10-15 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   病変が赤色、桃色、鱗屑、またはいずれかの組み合わせがあれば、明らかに接触皮膚炎が確定的であってもKOH検査をするべきである。   時にそれが腕時計の下であってもである。   その原因は真菌であるケースは多い。     写真:沖縄本島中部、東海岸の風景です。     . . . 本文を読む
コメント

日光過敏症の鑑別

2024-10-11 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   SLEや円板状紅斑性狼瘡(エリテマトーデス)が日光過敏の最多の原因である。   色素性乾皮症やポルフィリン症(急性間欠性ポルフィリン症以外)でもみられる.   銀皮症における色素沈着も日光の曝露によって誘発される。   テトラサイクリンは薬剤性の光線過敏を引き起こしやすい。   サイア . . . 本文を読む
コメント

皮疹の分布

2024-10-10 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   皮疹の分布が日光過敏症を診る鍵。   露光部が含まれているか、保護した部が含まれていないかが大切。   日光の影響を受けにくいのは、頸のうち顎で陰になった部分や髪で覆われた部分、眼球の凹んだ部分、鼻のちょうど下の上口唇だ。     一方、露出部(例えば顔と手)は接触皮膚炎の関与もありえる。 &nb . . . 本文を読む
コメント

炭疽

2024-10-09 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     炭疽は世界で特定の地域で流行し95%が皮膚病変を呈する。   最初丘疹で1~2日で水疱になる、水疱は1~2cm径で、漿液血液状の内容物を含む。   水疱が自潰し、潰瘍壊死が残る。   周辺の浮腫が広範囲に起こることもある。   細菌戦においては、吸入型(肺炭疽)の方が使用されること . . . 本文を読む
コメント

天然痘 (痘瘡)

2024-10-08 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     天然痘は絶滅が明らかになった最初の感染症。   しかし、ウイルス株が研究目的で存在しており、生物兵器として使用される可能性がある。   天然痘の病変は最初は斑であったものが、丘疹、水疱、膿疱を経て最終的に痂皮となる。   水痘より病変は多型で、同時にさまざまな変化を示すが、天然痘の病変は身体の同 . . . 本文を読む
コメント

水疱性粘膜皮膚疾患

2024-10-07 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   これには以下が挙げられる。   (a)薬剤での多形紅斑の重篤なStevens−Johnson症候群   (b)天疱瘡   (c)水疱性類天疱瘡   (d)疱疹状皮膚炎   (e)ウルシ科の植物による皮膚炎   (f)エリテマトーデス   . . . 本文を読む
コメント

水疱と膿疱

2024-10-04 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   水疱は内部に透明な液性成分を持っている。   膿疱は化膿した内容物を持った疱疹。   紅斑の上に集簇した小水疱はヘルペス感染の特徴である。   帯状疱疹あるいは単純疱疹のいずれかのことが多い。   帯状疱疹は皮膚分節に沿って広がり、普通は片側であるが常にそうとは限らない。   単 . . . 本文を読む
コメント

丘疹性鱗屑

2024-10-03 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   鱗屑を伴った隆起のある、または触知できる皮疹。   乾癬、白癬、紅色粃糠疹、扁平苔癬、類乾癬、薬物反応、SLE、皮膚型T細胞リンパ腫、梅毒2期疹やReiter病などで起こる。   癜風や紅色粃糠疹は似ているがKOH法で区別がつく。     写真:とあるホテルのロボ . . . 本文を読む
コメント