「白い恋人」事件は、他山の石
北海道土産で圧倒的人気の「白い恋人」を売る石屋製菓が(賞味期限を改ざんする)という事件を起こした。
北海道以外では売らないという地域限定商法で、名古屋の赤福と並び、地方の成功企業として名声を博した。しかし、しかしである。30周年キャンペーン期間終了に当たって返品が予想以上に多かった為、1ヶ月の賞味期限延長のラベル付け替えをしたのが、内部告発で発覚したという。これだけではない。アイスクリームにも大腸菌が検出された事実も伏せていたという。
この事件には、幾つかの教訓がある。先ず、経営戦略面では、白い恋人が売上の8割を占めて単品偏重の怖さがズバリ露呈した事、経営的には柱が3本あって安定性が保たれる。柱となる商品が大ヒットであるほど、第2,第3の商品(or分野)を育てるのは容易ではないが、改めて知らされた事件だ。
企業の風土、体質と言う事も考えさせられる。売上至上主義の危うさである。老舗企業でありながら、部長、課長レベルで決定したという社長の裸の王様的組織も気になるが、根底には経営理念が空回りし、いつの間にか(ばれなければ良い)という倫理観が欠如した企業風土になってしまった事だろう。今は、会社と個人が対等の時代。不正に対しては、内部告発という糾弾が待っている事を知るべきである。
第3に、「北海道のイメージ」を傷つけた罪。雪印という成功企業も事件を起こした。「北海道」は、爽やか、おおらか、純朴など、気候風土から来る(正直、優しさ)など、騙す、づるいというイメージから遠い所にあった筈である。企業の社会的責任は、単に1企業だけの問題でなく、地域のブランドイメージをも傷つける事に思い至って欲しいものである。他山の石としたい。
北海道土産で圧倒的人気の「白い恋人」を売る石屋製菓が(賞味期限を改ざんする)という事件を起こした。
北海道以外では売らないという地域限定商法で、名古屋の赤福と並び、地方の成功企業として名声を博した。しかし、しかしである。30周年キャンペーン期間終了に当たって返品が予想以上に多かった為、1ヶ月の賞味期限延長のラベル付け替えをしたのが、内部告発で発覚したという。これだけではない。アイスクリームにも大腸菌が検出された事実も伏せていたという。
この事件には、幾つかの教訓がある。先ず、経営戦略面では、白い恋人が売上の8割を占めて単品偏重の怖さがズバリ露呈した事、経営的には柱が3本あって安定性が保たれる。柱となる商品が大ヒットであるほど、第2,第3の商品(or分野)を育てるのは容易ではないが、改めて知らされた事件だ。
企業の風土、体質と言う事も考えさせられる。売上至上主義の危うさである。老舗企業でありながら、部長、課長レベルで決定したという社長の裸の王様的組織も気になるが、根底には経営理念が空回りし、いつの間にか(ばれなければ良い)という倫理観が欠如した企業風土になってしまった事だろう。今は、会社と個人が対等の時代。不正に対しては、内部告発という糾弾が待っている事を知るべきである。
第3に、「北海道のイメージ」を傷つけた罪。雪印という成功企業も事件を起こした。「北海道」は、爽やか、おおらか、純朴など、気候風土から来る(正直、優しさ)など、騙す、づるいというイメージから遠い所にあった筈である。企業の社会的責任は、単に1企業だけの問題でなく、地域のブランドイメージをも傷つける事に思い至って欲しいものである。他山の石としたい。