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アメリカの低所得者向け住宅ローン焦げ付き問題に端を発した「世界的株暴落」が世間を震撼させた。
日経の論評記事で印象に残ったのが、「21世紀型の危機」という言葉。金融のテクニックが発達し、証券化というマジックまがいの商品をもてあそんだ(正体不明の幽霊)的現象。自由経済の原理を飛躍させた手法が、(神の手)を無力化させる怖さ。正に、21世紀型の危機…という言葉が実感をもって迫ってくるようだ。
アメリカの現象が欧州に飛び火するような想定外の大きな影響は、「通貨の守護神が震えた夏」(見出し)となって、世界各国の通貨のプロの肝を冷やした。しかも、対岸の火事である筈が、日本に最も大きな打撃を与える怖さ。日本の企業は、益々防衛に走るかに見える。世界の投資市場から取り残される気配の日本。政治は混迷し、日本の成長戦略にも疑心が生まれる始末。
今回の株暴落では、手痛い打撃を受けた個人投資家も多い。21世紀型の危機という言葉が印象に残り取り上げたが、私も泣きを見たささやかな1人として、明るさの見えない不安な未来に憂鬱な毎日である。