エベレストの頂上にいる時代
英国の経済学者だったか、「今はエベレストの頂上に立っているような時代」と表現した。過去は、山の麓にいて風も強烈なものがなかったような時代、それに対して今は、エベレストの頂上に立っていて、いつ嵐が襲ってきて、足元が危うくなるような、何が起こるか解らない時代であるという意味だ。テロ、民族紛争、温暖化、資源、マネー…など、想定外の不安定な事件が起こる。
昨日17日、米国の低所得者向け住宅ローンに端を発した「世界同時株安」の衝撃は、信用経済の行き過ぎとグローバルマネーの怖さを、改めて突きつけた。
当初、米国だけの問題で日本には影響が少ないとされたこの問題が、ヘッジファンドの日本株売り、円高へと波及し、欧州、アジアの世界同時株安を引き起こした。このローンは、証券化というマジックで膨れあがったもので、はげ落ちて見ると、実態経済は表面よりも悪いらしい…など、複雑な要因が絡み合って大変な事態に繋がった。
アメリカ経済の悪化は世界経済の悪化となり、同時に円高の進行は、グローバル化で成長する日本企業の業績にボディブローのように効いてくる。無理な成長志向と過度な信用経済は、好結果に繋がらない…という教訓と思える。同時に、対岸の火があっという間に、海を越えて伝播する情報化社会である事を思い知らされたものである。これからは、何処が震源地であってもおかしくない。世界の政治、経済の動向と起こるべき予感を磨かなくてはならない時代だ。
英国の経済学者だったか、「今はエベレストの頂上に立っているような時代」と表現した。過去は、山の麓にいて風も強烈なものがなかったような時代、それに対して今は、エベレストの頂上に立っていて、いつ嵐が襲ってきて、足元が危うくなるような、何が起こるか解らない時代であるという意味だ。テロ、民族紛争、温暖化、資源、マネー…など、想定外の不安定な事件が起こる。
昨日17日、米国の低所得者向け住宅ローンに端を発した「世界同時株安」の衝撃は、信用経済の行き過ぎとグローバルマネーの怖さを、改めて突きつけた。
当初、米国だけの問題で日本には影響が少ないとされたこの問題が、ヘッジファンドの日本株売り、円高へと波及し、欧州、アジアの世界同時株安を引き起こした。このローンは、証券化というマジックで膨れあがったもので、はげ落ちて見ると、実態経済は表面よりも悪いらしい…など、複雑な要因が絡み合って大変な事態に繋がった。
アメリカ経済の悪化は世界経済の悪化となり、同時に円高の進行は、グローバル化で成長する日本企業の業績にボディブローのように効いてくる。無理な成長志向と過度な信用経済は、好結果に繋がらない…という教訓と思える。同時に、対岸の火があっという間に、海を越えて伝播する情報化社会である事を思い知らされたものである。これからは、何処が震源地であってもおかしくない。世界の政治、経済の動向と起こるべき予感を磨かなくてはならない時代だ。