先日、JPEGファイルの劣化度を実験したサイトで知ったことだが、JEPGファイルは、編集後保存を5回くらい行うと劣化が目立ち始め、100回も保存すれば何が写っているか判らないくらい劣化するというのである。
(大変便利なJPEGファイルだが。大きな欠点はこのファイルの持つ非可逆性である。保存を繰り返すたびに劣化することが避けられないのである)
従って、大切な写真は次のような取り扱いが劣化防止上大切な手順である。
A.撮影直後の元画像が通常JPEGである場合。(ほとんどの場合がこれに該当する)
1.元画像は、取り込んだまま残しておく。(別の編集が必要になったときに備えてオリジナルを保存しておく)
2.この元画像を編集ソフトに取り込んで編集を行い、保存する段階でTIFF、BMP、PSDなどの劣化が起きにくいファイル形式で保存しておく。(TIFF、BMP、PSDにすると元のJPEGに比べ10倍から数十倍にファイルが大きくなってしまう)
3.編集作業が完了するとあまりに大きなファイルでは不便であるので、JPEGファイルで保存しておく。(高級な印刷をする場合には、TIFFなどにしておく場合もある)
B. 元画像がRAWデータの場合。
1.カメラによってはRAWで撮影できるものも多くなった。元画像がRAWの場合にはカメラに付属する現像ソフトで現像後、
2.上記2の手順以降同様にすればよい。
ここで紹介したJPEG以外のソフトでは、非常に大きなファイルになってしまうので、大切な画像に限定して適用しなくてはならない。少なくとも高度な編集を行おうとする場合には、TIFF、BMP、PSDなどのファイル形式で加工作業をすることが大切である。