昨日より今日を!今日より明日を! 夢と希望がある限り命輝かせて生きていこう!

「夢を描こう!」「 夢を語ろう!」 「夢を形にしよう!」 楽しもう76歳を!

日本人とは?

2010-10-31 17:39:23 | 本・読書・音楽
尖閣諸島問題以降、日中間の軋轢は両国間のみならず
世界を巻き込む貿易問題まで引き起こしそのなりゆきが
国際社会から注目されている

常識では考えられない中国の外交に振り回されている
ニッポン、相手を刺激しないように我慢を続けるニッポン

そういう姿勢が相手の言いたい放題を増長させ、そのために
こちらが主張したいことも言わないで、鎮まるのをじっと
待つという外交スタンスで日本の利益を守れるのだろうか、
そんな頼りないことでどうする!とひとりの無知な人間だが
心配を通り越して憤りを覚える

なぜ、日本の立場や国家観を世界に理解されるように明確に
発信かることができないのか、はがゆくなる、多くの日本人
はそう思っているのではないだろうか

もしかしてそういう戦略さえ持っていないのでは?と思いたく
もなる

実はわれわれの普段の人間関係もそうかもしれない
相手の出方をじっと観察して相手を傷つけないように
相手のことを慮り相手をたて自分の意見は後回しして
自分の意見をあいまいにしてしまうことはないか

自分にもそんなことがありはしないか

それが日本人の持つ美徳かもしれないし日本人らしいと
いうことなのかもしれないが

しかしそれが外交となるとそんな消極的なことでは相手
の思うつぼ、なめられてしまうだけ、今日までの状況
はそんな気がしてならない

国民にすら明確に伝えられていないのだからどうしようもない

NOといえない日本人!という本が昭和の繁栄時代にヒット
したことがあるがあの頃は経済力という語らぬ数字の国力で
もって共有できるものはあったが今はそれすらない

なぜ、日本はこうなんだ!
いったい日本人とは?

以前から気になっていた「日本辺境論」という本を少し読んでみた
きちんと読まないと理解力の乏しい自分にはわからないのだが
なるほど、なるほど!と思うことが書かれていた
一部を抜き書きしてみる



おのれの思想と行動の一貫性よりも、場の親密性を優先させる
態度、とりあえず「長いものに巻かれ」てみせ、その受動的な
ありようを恭順と親しみのメッセージとして差し出す態度・・

とりあえず今ここでつよい権力を発揮しているものとの空間的
な遠近によって自分が何ものであるかが決まり、何をすべきか
が決まる。
「何が正しいのか」を論理的に判断することよりも「誰と親し
くすればいいのか」を見きわめることに知的資源が供給される

自分自身が正しい判断を下すことよりも、「正しい判断を下す
はずの人」を探り当て、その「身近」にあることの方を優先す
るということ。
どこかに世界の中心たる「絶対的価値体」がある。それにどう
すれば近づけるか、どうすれば遠のくか、専らその距離の意識
に基づいて思考と行動が決定されている。

このような人間のことを「辺境人」と著者は言っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「以心伝心」、「気持はわかる」という空気を読むことに問題解決
を委ねる日本式スタイルが「辺境人」ということなのだろうか。