GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 2022年 6月10日現在 )

2022-06-11 22:38:34 | COVID-19 国内状況

この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

【感染密度】を見る限り、一年前よりも厳しい感染状況が続いている事は間違いありません。ただ、沖縄県を除き、直近の一か月で日本各地の感染状況は改善方向へ進んでいます。特に、山陰地方以西、北関東から南東北地方にかけて、感染状況が改善しつつある事を示しています。ただし、沖縄県を筆頭に、九州各県の感染傾向は厳しく、続いて広島県や石川県、福井県、北海道での感染抑制は遅れ気味です。

 

 

『 都道府県別、人口あたり 治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

グラフでも、沖縄県に続いて鹿児島県など九州各県の状況が厳しく、東北各県の状況が改善しつつある事がはっきりと示されています。

 



『 週間致死率 と 通算致死率 退院率一覧 』

直近の一週間、都道府県別の【週間致死率】(新規感染者数あたりの死亡者数)は以下のグラフになります。


本来の致死率とは異なりますが、一週間の期間で区切って確認する事で、おおよその傾向は把握できると思います。そして、多くの都道府県での【週間致死率】は 0.2% を超えており、インフルエンザの致死率( 0.006~0.018% )を大きく上回っています。
なお、埼玉県と三重県では、感染状況と比較して亡くなった人が多く、無自覚感染なのか、介護等の施設での事案が発生した事が推察されます。




出典 : 厚生労働省

#COVID19
#オミクロン株


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.

 

f:id:youkaidaimaou:20210122003048j:plain

f:id:youkaidaimaou:20210122003127j:plain



https://gra-npo.org















全日本 新型コロナウイルス 感染者数と治療者数の推移、一週間毎の変化傾向 (2022年 6月 10日現在)

2022-06-11 22:33:04 | COVID-19 国内状況

『 新規感染者数と治療者数 』

日本全体での「新規感染者数」は、ようやく、昨年の緊急事態宣言下、無観客のオリンピック開催期間に記録した新規感染者数のピーク値より低い数値まで減少しました。しかし、2020年春、緊急事態宣言が発出された当時よりも遥かに多い新規感染者数と死亡者数を出し続けている事も事実です、
2020年と2021年当時よりも多くの感染被害者と家族がありながら、当時の様に国政の場やマスコミを通じての感染症専門家による解説や指導は無く、「日常生活の回復」や「経済の回復」を錦の御旗に掲げ、行政は「感染には充分に気をつけて」という小学生レベルの指導に留まっている事に大きな違和感を感じています。


と言っても、感染予防の為の細かな指導を求めている訳ではありません。2020年春以降、様々な感染予防策を講じた事による効果や、ワクチン接種を行なった事による効果の検証など、感染症対策の専門家の方達の協力を得て、中間的検証結果発表を行なうべきだと考えます。或いは、他国での感染対策と効果、現状の感染状況の発表を行なうのも大切な役割だと思います。
行政やマスコミが、それらの検証発表や他国での感染対策の推移と現状の発表を行なわず、2年間の経緯と今後の感染被害の予想もせず、ただ入国制限の緩和、飲食店の営業規制の撤廃、大型イベント会場の入場制限の緩和などの話題へと焦点を当てるのは誤りです。

また、世界的に見て、日本は厳しい水際対策を続けてきた国です。 が、世界各国が出入国に関する規制が大幅に緩和させ、国民生活の不満を解消し、経済回復の為の競争が始まっている今、今後は一気に 規制は解除されていくでしょう。 入国時の検査基準の緩和には賛成ですが、厚生労働省が示す、相手国を  “感染リスクの大小” によって区別している対策には期待できません、というのも、最も感染リスクの低くて入国時検査が不要とされる国々の中に、現在 世界で最も【感染密度】や【死亡密度】が高い国が数多く含まれるからです。
その為、今後は新規感染者数の減少は続くものの、その現象速度は更に遅くなると思われます。

 

『 重傷者数 と 死亡者数 』

“オミクロン株” の特徴なのか、感染しても自覚症状が乏しくて、亡くなってからの検査で感染が確認されている例が増えていると推測しています。
「死亡者数」の資料やグラフを見ると、重症と確認される人は多くないにも関わらず、亡くなる人の人数の減少はさほどはっきりせず、その事からも 無自覚感染のままで亡くなる人が減っていないのだと思われます。

 


出典 : 厚生労働省

#COVID19
#オミクロン株



クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.

 

f:id:youkaidaimaou:20210122003048j:plain

f:id:youkaidaimaou:20210122003127j:plain



https://gra-npo.org