『 新規感染者数と治療者数 』
日本のメディアは、近視眼的報道に終始して、「東京都など大都市圏は一週間前より減少が・・」など日々の多少の変化を報道していますが、実際には、日本全体で見れば 4~6週間に亘って大きな変化はありません。 ただ、昨年までの感染の “波” とは異なり、“デルタ株” 感染のピーク時に記録した「新規感染者数」の 2倍もの多くの人々が毎日の様に報告されていて、それが 6週間に亘って続いているのです。つまり、昨年までの基準で考えれば「深刻な程に多くの人々の感染が続いている」という事になります。
その「新規感染者数」よりも深刻な傾向は「死亡者数」の減少が停滞している事です。 新型コロナウイルス禍による死者数は、治療法や治療体制の充実もあり、“オミクロン株” による記録的な感染拡大にも関わらず、世界的には年々減少が続いていて、それは 日本においても同様に減少を記録していました。しかし、昨年までの感染ピーク時からの死者数の減少とは異なり、直近の4週間、“オミクロン株” による死者数の減少が停滞の傾向を見せているのです。つまり、治療薬や治療体制が充実しているにも関わらず、感染者数の “中留まり” の為に、「死亡者数」も停滞へと移っています。
この状態が続いたまま、人々の移動が活発になる 連休のシーズンに入ると、当然ですが感染者の人数や治療者、死亡者の人数も一気に増加する事は容易に推測できます。
行政もメディアも、単に「危ないです」「気をつけてください」の連呼をするのではなく、いつでも詳細で分かりやすい情報を作成して掲示、発信に努めるべきで、それが デジタル社会へ牽引を謳っている行政の責任です。
『 重傷者数 と 死亡者数 』
新規感染者数の「中留まり」の傾向と同様に、「死亡者数」も減少傾向が減速して「中留まり」の様相になる事が危惧されます。
現在、比較的低く抑えられている “致死率” ですが、今後、新規感染者数の急増に見舞われたなら、亡くなる方が増える事は間違いありません。行政任せの感染防止に頼る事なく、私達は一人ひとりの自覚で、自ら感染せず他者へ感染を広げない意識と行動が求められるでしょう。
出典 : 厚生労働省
#COVID19
#オミクロン株
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