夢七雑録

散歩、旅、紀行文、歴史 雑文 その他

ロンドン(9)

2010-07-06 19:21:48 | 大正時代の絵葉書による海外の旅

 上の絵葉書はロンドン橋です。この場所に石橋が架けられたのは1209年のことですが、やがて、橋の上に商店が並ぶようになりました。この橋は1831年まで残っていましたが、五本の橋脚を持つ橋に架けかえられました。上の写真はこの時に架けられた橋を写したものですが、この橋も1967年に架け替えられてしまいました。橋の向こうに塔が見えますが、左側はロンドン大火を記念する塔、右側はセント・マグナス・ザ・マーター教会の塔です。

次の絵葉書は、ホワイト・タワーを中心とした城塞、ロンドン塔を描いたクイントンの水彩画ですが、1896年頃にバーツが撮った写真をもとに、追加修正を行った絵のようにも見えます。19世紀から20世紀にかけて多くの画家が写真をもとに絵をかきましたが、クイントンも写真をもとに描いたのでしょうか。

 次の絵葉書は、ロンドン橋と間違える人がいるぐらいロンドンを代表する橋であるタワー・ブリッジを描いた、クイントンの水彩画です。この橋は1894年に開通しましたが、当時は、技術の粋を集めた橋とされていました。また、中世ゴシック風の塔をもち、近くのロンドン塔とも調和する外観になっています。

コメント