【高麗川駅から高麗駅へ・番外及び26番~27番札所】
<コース>
高麗川駅―番外霊巌寺―高麗神社―26番聖天院―27番勝音寺―巾着田―高麗駅:8km。
(1)番外 霊巌寺(埼玉県日高市4新堀740)
前回のコースの到着地である飯能駅を起点にする場合は、駅前通りを北に向かい、中山の交差点に出てバス通りを右に、中居の交差点を通って飯能寄居線に合流し、高麗川駅前に出る事になるが、平成9年に歩いた時は、この区間を割愛し高麗川駅を起点にした。
高麗川駅の交差点から県道を北に向かい、名前が気になっていた板仏の交差点に行く。ここを左に行き、板仏(板碑)がある交差点に出て、右斜め前方の道で西に向かう。当時は飯能寄居バイパスは無く、そのまま進んで、もくせい通りを渡る。ここから先は道標を頼りに、次の十字路を左に、入定塚の横を通って突き当りを左に、三十三カ所の札所の番外である霊巌寺に行く。
霊巌寺の本尊は地蔵菩薩で観音めぐりの本尊は聖観音になっている。新編武蔵風土記稿では、高麗郡新堀村に霊岸寺として取り上げ、慶安4年(1651)に地蔵堂領として4石のご朱印ありとする。開山は宥仙(応永元年(1394)寂)。本尊は不動と記す。
(2)第26番 聖天院(埼玉県日高市新堀990)
霊巌寺から戻って、もくせい通りを南に進み、案内板に従って右に入り、道なりに進んで高麗川を出世橋で渡ると、カワセミ街道に出る。ここを左に、高麗神社の参道を過ぎて、カワセミ街道を先に進めば、高麗山聖天院勝楽寺に出る。
聖天院は高麗王若光の菩提寺で、天平勝宝3年の創建と伝えられ、本尊は歓喜天(聖天)であったが、後に不動明王が本尊となる。なお、観音めぐりの札所本尊は聖観音になっている。聖天院には数々の文化財があり、そのうち梵鐘は国の重要文化財に指定されている。新編武蔵風土記稿では高麗郡新堀村に、高麗山勝楽寺としてこの寺を取り上げ、天正19年(1591)に寺領15石のご朱印を賜るとする。また、古くは大寺であったが、寛永年間に什宝古籍が焼失したため草創年代など知るべきものは無いとする。
(3)第27番 勝音寺(埼玉県日高市栗坪184)
聖天院からカワセミ街道に戻って西に行き、左斜め前方の狭い道に入り、三叉路を左に行くと高岡橋に出る。高麗川を渡り、その先を左に入り勝音寺に行く。
勝音寺の本尊は千手観音で、観音めぐりの札所本尊も同じになっている。開山は上杉憲将の子息で、建長寺73世の佛印大光禅師(久庵僧可:応永24年(1417)寂)である。新編武蔵風土記稿では、高麗郡栗坪村に勝音寺を取り上げ、慶安年中(1648~1652)に観音堂領として5石のご朱印と記す。また本尊は現在と異なり阿弥陀としている。観音については延文5年(1360)に再興したとあり、享保年間(1716-1736)に補修をしている。
勝音寺を出て左に行き、県道の栗坪交差点を右に行く。郵便局の先、左前方の道に入って先に行き、民俗資料館のところを左に行き、あいあい橋で高麗川を渡る。高麗川沿いに巾着田を歩いて鹿台橋を渡り、国道を過ぎて踏切を渡って高麗駅の改札口に行く。