夢七雑録

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ゆく春を惜しんで

2018-04-28 09:49:09 | 音楽、映画など

今回の花暦は花海棠ハナカイドウ。または海棠ともいう。リンゴ属で中国原産。楊貴妃に例えられるその花は、何時の間にか日影に咲き、そして何時の間にか散っていった。

「海棠の日影育ちも赤きかな」(一茶)

俳句では立春から立夏の前日までを春とする。今年の立夏は5月5日なので、春はもうすぐ終わりになる。そこで、手持ちのCD、レコードの中から、タイトルに春が入っている曲を5曲選び出し、それを聞きながら春を見送ることにした。

(1)宮城道夫「春の海」

原曲は筝と尺八による曲だが、このCD(OVC16)では尺八の代わりにフルートを使用している。

(2)モーツアルト「春へのあこがれ」

子供用の歌曲集の為に作られた曲で、モーツアルト最晩年の曲である。シュアルツコップ名歌集のCD(TOEC1559)から。

(3)メンデルスゾーン「春の歌」

ピアノによる無言歌集のうちの一曲だが、このレコード(A1179)では軽音楽風に編曲して演奏している。

(4)デリアス「春にカッコーの初音を聴いて」

イギリスの作曲家で最後のロマン派と称されたデリアスの1912年の曲。今回はCD(CHAN8372)で。

(5)中田喜直「ゆく春」

作詞は小野芳照。歌詞に合わせて日本調の曲になっている。いそいそと行ってしまう春を惜しむ歌。レコード(SJX1046)で。

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