1月から4月までの石神井公園についてはすでに投稿しているが、今回は12月初めの石神井公園を取り上げる。公園の石神井池(ボート池)の北側沿いに初冬の風景の中を歩く。
中の島には渡らず先に進む。池の中のモニュメントが、この季節の風光に合わせるように幾分くすんで見える。
井草通りを渡って、水辺観察園の池の北側を歩く。もとは三宝寺池の一部であったようだが、大正時代にプールになり後に釣堀になった場所という。最近、かいぼりをしたようだが、何か出てきただろうか。
三宝寺池に沿って木道を歩く。カワウが羽を広げているが、ゴイサギは無視している。五位の鷺にとっては格下の相手なのだ。
木道の近くの水辺にはオオバンが来ていた。以前はこの辺りであまり見かけない鳥だったのだが。
三宝寺池を眺めながら西側の木道を歩く。今は紅葉のシーズンだが、三宝寺池沼沢植物群落の緑も捨てがたい。
厳島神社(弁天社)へ行く木道は、台風による倒木で一時は通行止めになっていたが、既に通行可能になっている。池には、浮御堂を横目にカルガモが泳いだ跡が延びていく。
三宝寺池にはアオサギが増えているように思えるが、いつ頃からだろうか。カワウもアオサギには敵わないらしい。
厳島神社の少し先に水神社の祠がある。厳島神社の境内社という。三宝寺池は石神井川の水源の一つでもあった。
石神井城址の下に出て橋を渡り、ひょうたん池の手前で橋の方を振り返る。姿は見えないがカラスの鳴き声を聞いたような気がした。
井草通りを渡れば石神井池。華やかさもあり僅かながら淋しさもある、そんな初冬の景色を楽しみながら、石神井池と三宝寺池を巡る小さな散歩を終える。