夢七雑録

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武蔵野三十三観音めぐり・その4

2021-04-03 14:21:54 | 寺社巡拝

【西武園駅から西所沢駅(9番~10番札所)】

 <コース>西武園駅―八国山―鳩峰八幡―9番実蔵院―10番新光寺―西所沢駅:5km。

(1)第9番 実蔵院(埼玉県所沢市元町20-15)

西武園駅を北口に出て右に下り突き当って左へ、その先を右に入り都立八国山緑地に行く。しばらくは金網に沿った山道が続くが、そのまま進めば快適な尾根道となる。この尾根道は南側の東京都と北側の埼玉県との境界になっている。このまま八国山を歩き続けたいところだが、本日の目的に従って、道標により左に下る。

仏眼寺の横を上がり、鳩峰八幡は別の機会にして先に進み、スーパーの先を右に、車の多い道を歩く。柳瀬川を渡って、じゅうにん坂を上がり、西武池袋線の踏切を渡る。所沢高入口の交差点を渡り、その先の突き当りを右に、次の角を左に曲がって、NTTの横を北に向かうが、この道は鎌倉街道上道であったと言う。道を北に向かうと第9番札所の実蔵院がある。寺の本尊は大日如来、札所の本尊は聖観音である。新編武蔵風土記稿によると、開山は宥圓(~1616)という。戦前、この寺にあった古鐘の銘には正平7年(文和元年1352)新田義興開基とあったというが、伝承を鐘の銘にしたのだろう。

(2)第10番 新光寺(埼玉県所沢市宮本町1-7)

実蔵院を出て北に向かい県道を渡って、柳瀬川の支流である東川を渡ると、左側に新光寺の竜宮門が見える。新光寺は遊石山観音院と号し、また所沢観音とも呼ばれている。観音堂は昭和40年に建てられた八角堂で、札所本尊は聖観世音である。

准后の称号をもつ高貴な僧、道興が文明18年(1486)から翌年にかけて、北陸から関東、奥州を廻った時の紀行文「廻国雑記」の中に、野老澤(ところざわ)へ遊覧に出かけた際、観音寺において福泉という山伏から接待されたことが書かれているが、この観音寺が新光寺に該当すると考えらえている。

新光寺を出て金山町の交差点を経て西所沢駅に行く。金山町の交差点は混雑するので、別のルートを選んだ方が良かったかも知れない。何れにしても、今回のコースの到着地は西所沢駅で、次回はこの駅が出発地になる。

ここを南に雑木林の中を南に進むと、道は左右に分かれる。左側の道を行くと堀口天満神社がある。道の左側はトトロの森1号地で、道の右側、神社とその南側の茶畑から成る風景もトトロの里らしい眺めになっている。道を下って横断歩道を渡り、道なりに進んで堰堤の下に出て左へ、大鐘橋で柳瀬川を渡って、その先斜め前方の道に入り、道なりに進んで県道に出て右へ行けば、このコースの到着地、西武球場前駅に出る。

 

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