外に出るのも億劫、といって家の中ばかりではつまらない。
そこで昨日は勇気を出して電車に乗って遠出をしてきました。
今の私には電車に乗ること自体で十分遠出になるのです(苦笑)。
それでなくても高齢者は忙しい人々にとって、混雑する交通機関の中では厄介者かもしれません。
それが松葉杖をついているとなったら、いつまた転ぶやら知れず、怖くて近ずけないでしょうね。
そんな姿でウロウロしないでといいたいかもしれません。
駅でもすれ違う人は恐る恐る私をさけ、車は実にゆっくり大回り、電車に乗れば三人ぐらいの人が同時にさっと立ち上がり・・・・・。
かなり優遇され、大事にされた一日でした。
それに通行人の視線をやけに感じ、こんなに人に注目されたことってあったかしら?(笑)。
家にいるよりこれは面白い、なんて感じちゃいましたよ。
世代別優しさの違いにも気づきました。
電車の中で弱者に対して素早く優しさで反応してくれる一番の世代は意外や若い男性、若者です。
一見強面のお兄ちゃんや高校生風の男子、優しいです。
それに反して冷ややかなのがキャリアウーマン風の女性と若い子育て中のヤングミセス。
きっと疲れているのでしょうね。ご苦労様!
シニアーの男女も他人の事よりまず自分でしょうか。面白い場面に出くわしました。
ある方がさっと立って私の肩をポンポン、どうぞと言って優先席を譲って下さいました。
たまたまその方の反対側の出口近くに立っていたため、少し間があったこともあってか、
「ありがとうございます」と言って振り向くと、既に別の高齢者の方が座っていらっしゃいました。
そのおばあさんは私に気づかれなかったのでしょうね。折角譲って下さった方に申し訳なかったです。
さてさて観に行った映画のお話を少し。
既に多くの方がご覧になっていると思います。
クリント・イーストウッド監督 トム・ハンクス主演の「ハドソン川の奇跡」
皆さんよくご存知のように、2009年1月15日、真冬のニューヨーク、
鳥の大群と衝突、全エンジンの停止で飛行不能となった155人乗りの機体を無事ハドソン川に着水させ、
全員の命を救った機長の実話をベースにして作られた映画です。
この事故は当時全世界でハドソン川の奇跡として報道され、機長が「英雄」として絶賛されたのは記憶に新しいです。
ところが、全員助かったにもかかわらず、その後彼の「ハドソン川への不時着の判断は正しかったのか」、
事故調査委員会に容疑者として糾弾されていきます。
そんな事実があったなんて私達日本人は知る由もなく、またその過程を描いた映画だったとは、ビックリ!
結末はまだご覧になっていない方のために伏せさせていただきますが、
理論、理屈より現場が大事であることを改めて痛感した映画でもありました。
そして映画を観終わった後、ふと思いだしたのが、福島原発事故後の東京電力幹部と現場吉田所長のやりとり。
本部と対立しながらも現場責任者として指揮をとった吉田所長とこの機長の行動にダブルものがありました。
とても感動的な映画でした。トム・ハンクスの味のある演技にも魅せられたことはいうまでもありません。
最近内向きのの記事ばかりで写真がありません。
昨日、富士五湖西湖付近に出かけた夫の写真から、先日初冠雪をした富士山をご覧ください!