<身延山久遠寺三門>
東京はすっかり葉桜となってしまいました。葉桜もまたみずみずしくいいものです。
今年の桜は早い開花で、また好天が続き風雨にさらされることもなく、自然に散りはじめたのにはほっとしています。
歳のせいか、最近は遠出で車を運転する機会も気力もなくなり、公共交通機関を利用することが多くなりました。
安全かつ楽ですからね~。でも偶にはエンジンをかけて気持ち良く走らせてあげなければ、愛車が可哀そう。
そこで私たち夫婦は今年最後のお花見のつもりで愛車を交代で運転し、少々遠出をしてまいりました。
行先は身延山久遠寺。ハイキングも兼ねて、樹齢400年の2本の枝垂れ桜がお目当てです。
<ネットの画像から拝借しました>
まずはコースの説明から。
身延山ロープウェイの真下「せいしん駐車場」に車を止めます。
この駐車場はこの時期、午前9時以降は一般車の駐車は禁止ですが、何とか9時までに滑り込むことができました。
せいしん駐車場(S)→久遠寺→身延山ロープウェイ→身延山山頂(1153m)→奥の院思親閣→北展望台
→七面山展望台→下り西コース→三門→女坂→久遠寺→せいしん駐車場(G)
ピンクのラインが歩いたコースです。
以下写真は歩いたコース順不同になりますが、ご容赦ください。
あの有名な287段の菩提梯は見上げるだけで気が遠くなるようでとてもとても無理。
この三門の奥に本殿につながる長い階段があります。
<登る真似だけ(苦笑)>
この階段を登り切れば悟りが開けるそうですが、悟りを開くことはあきらめ(苦笑)、私はパスして回り道、女坂を上りました。
階段の段差が大きくかつ急で、高齢者にはかなりきついです。もちろん頑張って登っている方もいらっしゃいました。
久遠寺の有名な樹齢400年の2本の枝垂れ桜は、残念ながらほぼ散り終わって葉桜、柳のようでした。
境内の他の枝垂れ桜(紅枝垂れなど)はまだ見頃でしたが、こちらもそろそろ見納めでしょうか。
身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、日蓮上人が亡くなる寸前の9年間を過ごされた地です。
階段を登りきった先に本殿があります。
日蓮宗といえば、わが大田区の池上本門寺がすぐに頭に浮かびます。
身延山久遠寺と池上本門寺の関係をネットで調べてみると・・・・・
池上本門寺は日蓮上人が湯治療養のため、身延山を下り、常陸に向かう途中立ち寄られた地。
そこで病状が悪化したため逗留、1282年10月、結局池上の地でご逝去されました。
遺言によりお墓は身延山に祀られることになり、立派な御廟塔が身延山にあります。
ロープウェイで7分で山頂駅、763m、関東一の高低差だそうです。
そして少し歩いて奥の院思親閣へ。ここは日蓮上人が両親の追善を祈った場所と言われています。
<奥の院 思親閣>
<左 樹齢700年のお手植杉。日蓮上人が自ら植えられた杉の木とか。右 思親閣祖師堂>
北展望台。夫は国土地理院の地図から判断するとここが山頂だと言い張りますが、三角点は何処にも見当たりません。
春霞で展望はききませんでしたが、本来ならば南アルプス、八ヶ岳連峰、鳳凰三山などが見えるようです。
少し下って七面展望台からハイキング西コースに入り、下山開始です。
とても整備された良い道ですが、分岐点が多く、標識を確認しながら歩くことが大切です。
またスニーカーでも大丈夫と思いきや、距離が長い上に、乾いた砂利道でズルズルっと滑りやすいです。
山靴を履いてきて正解だったと思いました。出会った人は私たちを追い抜いて行ったおじさん二人だけ。
ここを歩く人は少ないのですね。確かにあまり面白いコースとは言えないかもしれません。
樹齢300年以上の杉の古木群。
殆どが杉木立に包まれた山道。花粉症の夫は派手にクシャミをしながらのハイキングです。(笑)
そんな中、ところどころすみれの群生、ミツマタの鮮やかな黄色が山に色を添えてくれていました。
山の中腹から久遠寺の遠望です。ズームで。
かなり下って来ました。こちらは妙石坊、身延山の神々が住む霊場だそうです。
この辺りまでくるとまた一段と桜の木々が増えてきます。
<日蓮聖人の御墓御廟塔>
<日蓮聖人が住んでいた庵跡>
ここから三門まで数多くの支院が立ち並び長い樹齢の枝垂れ桜が見事な景観を見せてくれていました。
山頂から三門までの標高差は約800m。久しぶりによく歩きました。
あちらこちら寄り道しながら、休息を含めて3時間半のハイキング、22293歩!
昨日、今日とふくらはぎ、太腿筋肉痛です。
雑な解説で申し訳ありません。最後までお読みいただき有難うございます。