昨日の事です。夫に二つの嬉しいことがありました。
12月16日の転倒以来、不安なことがいろいろ起こり、心配が絶えませんでしたが、
その不安材料3つのうち、2つが解決したようです。
ひとつめは上腕骨頚部骨折の治癒具合、ふたつめは硬膜下血腫手術後、処方された漢方薬の副作用による肝機能障害、
最後のひっつは慢性硬膜下血腫の再発!最初の二つの不安が昨日完璧に払拭されました。
骨折部分はレントゲンでほぼ100%に近く新しい骨ができ融合されたとのこと。
年齢の割にはツキが早いとドクターに嬉しいお褒めの言葉を頂きました。
よく歩き、常に前向きに行動していた夫の努力の賜物でしょう。
全てのスポーツが解禁となりました。ゴルフもO.K。上手く腕が上がり、スイングできるかどうかは別問題ですが。
リハビリはこれからも続けなければなりません。
完全に元のように真っすぐ耳まで上がるようになるのには年内はかかるだろうとのお話でした。
早速素振りのスイングからスタートです。ゴルフもリハビリの一環と思って頑張りましょうね、お父さん。
1回目の手術後「柴苓湯」という漢方薬を飲み続けていました。
記事にも取り上げましたが、体にやさしいと謳われている漢方薬も体質によっては毒にもなるのですね。
夫の場合は「重篤な副作用」と言われている「肝機能障害」が発生しました。
血液検査で急激に肝機能障害に関する数値が上昇し、ドクターをも驚かせました。
その経緯は記事はにもしました。よろしかったらご覧ください。
「ちょっとガッカリ」「退院できます」←クリックしてください。
2回目の手術退院後、ホームドクターともいえる近所の内科による2回の血液検査の結果、
全ての値が正常値に戻りました。本当に良かったです。
最後の壁は今週の脳のCT検査です。これが一番の難関といえるかもしれません。
現段階では全く異常はありません。しかし前回もそうでしたから、レントゲンを撮ってみないと分らないのです。
慢性という意味にも医学的には2種類あるように思います。
ひとつはあまりひどくないが、治りにくく、経過が長引く病気の性質、状態。
もう一つは、その症状の原因となる日から、かなりの日数が経ってから症状が出る場合。
慢性硬膜血腫の慢性は後のタイプに属します。とても怖いです。
何度も繰り返す慢性硬膜下血腫の再発は最終的には開頭手術になるそうで、
それだけは何とか避けたいと思っているのですが。
ここからは直近で読んだ本の簡単な読書記録です。
「明日の記憶』萩原 浩著
若年性アルツハイマー病になってしまった50歳の広告会社の営業マン。
その本人が味わう苦悩と葛藤をかなりリアルに描いてある。
とても他人事、小説の中だけの世界とは思えず、つい自分や夫に当てはめてしまう。
現実で私たちも同じような場面に遭遇すること度々。
徐々に壊れていく夫を支え、気丈にふるまう妻枝実子の優しさ、愛に心打たれた。
ラストシーンは何を意味するのか、暖かなそれでいて寂しい情景が目に浮かび、胸が熱くなった。
彼らの真の戦いはこれから始まるのだと暗に示唆するようなちょっと辛い終わり方だった。
「ウズタマ」額賀 澪
殺人という衝撃的な場面で始まる小説ではあるが、根底に流れるものは暖かさと優しさだった。
血が繋がっていなくても家族になれる。
養護施設で育った皆瀬と、母親の愛を知らずに育った主人公周作はお互いかけがえのない存在となる。
二人の関係はここではネタバレになるので書けないが、胸に沁みるストーリーだった。
「明日の記憶」「ウズタマ」!2冊ともシビアーな内容ではあったが、共通するものは「家族愛」。
心温まる読後感の持てる小説だった。