世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

ちょっと安心、でもちょっと哀しい

2019年01月25日 | 日常の生活


度々このブログにも登場する友Kさんのこと。

彼女のことを書くことに、多少のためらいはあったが、やはり書くことする。

先日もう一人の友Yさんと「グルーホーム~園」を訪ねた。Kさんに会うため。

彼女に最後に会ったのは夏前、まだ左程酷暑というほどでもなかった頃だった。

涼しくなったらまたお声をかけるからねと元気に別れた。

その後私が圧迫骨折、友Yさんがお母上の施設入所などでお互い自分のことで精一杯。

様子伺いのお電話をしても電話は繋がらない。気になりながらもすっかりご無沙汰してしまった。

年賀状を出したがお返事はなく、しばらくして届いたのは息子さんからの寒中見舞いだった。

そこにはとてもショックなことが書かれてあった。

彼女が昨年初秋、認知症高齢者向けのグループホームに入所したということ。

えっ?そんなに進んでいたの?とても驚いた。

自らアルツハイマー型認知症と診断されたことを明るく私たちに告げた彼女。

普通に会話もでき、一人で(ご主人は20年前に他界)生活、几帳面でよく気の付く友だった。

すぐに親孝行の息子さん(私の息子と同級生)に電話をした。

夏ごろからひとりになると常に不安を感じ、夜昼構わず、電話をかけてくるようになり、

どんどんやせ細り、とても心配で、おちおち仕事もできなくなったと言っていた。

そして道にも迷うようになり、自宅での生活が厳しくなったと判断、

皆が安心して暮らせるようにグループホームの入居を決めたそうだ。

最初は帰りたいと言っていた彼女も、今は落ち着いて暮らしているとのこと。

早速友と訪ねることにした。

とても喜んでくれ、明るい笑顔で私たちを迎えてくれた。最後まで名前は出てこなかったけれど、

私たちの関係はよく理解できているような話しぶりだった。良かった~。

付き添いがあればどこに出かけるのも自由ということで、園の最寄り駅からバスに乗り某ターミナル駅へ。

ランチを頂きながら、ウインドウショッピングをしながら3時間近く楽しく過ごした。

いろいろ自由にならないところもあり、話を聞いていると辛くなる部分もあったけれど、

彼女はそれに対して何一つ不満も言わず、感謝の心を私たちに話して聞かせてくれた。

そこはとても安心できたけれど、何故?何故?彼女が~?と哀しくなった。

私のひとつ年上、まだ73歳。若い。

私の実家の母も悲しいかな、認知症の症状が出始めたのもこの年齢のころだった。

同じような症状に、母を思い出し、切なく胸が苦しく、その夜はなかなか寝付けなった。

桜の咲くころお弁当持参でお花見をしましょうとハグして約束して別れたけれど、

私たちのこと覚えていてくれるかな~。

表向きは元気で気持ちよく暮らしていいるKさんに会え、

ちょっぴり安心、ちょっぴり哀しい、いろいろ考えさせられる重い一日だった。

 

 

 


 

 


コメント (8)
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