世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

読書備忘録

2021年01月27日 | 読書&映画

昨年暮れより浅田次郎の「蒼穹の昴」の続きともいえる「中原の虹」を読んでいました。

これがまた「蒼穹の昴」同様、なかなか読み進めない。

4巻のうち、ようやく今2巻目。そこへ飛び込んできたのが昨年2月に予約をしていたこの本。

1年間待ちました。もちろん私の後にも沢山の予約者がずらりと待っています。

「中原の虹」はKindle版で購入、いつでも読めますので、いったんお休み。

 

「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ著

2019年の本屋大賞を受賞した本です。

難しい本(中原の虹)を読んでいたので、何とも信じられない速さですらすらと読み進みました。

複雑な境遇に育つ女子高校生の話ですが、決して重くなく、優しい気持ちで読むことができます。

2人の母と3人の父親に育てられる主人公優子。姓も3回も変わるという複雑な環境です。

しかし優子の逞しさと順応性、明るさ、彼女を取り巻く人々の違った形の個性的ともいえる愛を感じ、

読んでいてほっこりするものがありました。

親になるということはどういうことなのか、家族とは何かをライトに考えさせられるストーリーです。

やや現実離れした筋書きもありますが、そこはフィクション、素直に読んでいけば面白い小説です。

最終章は優子の最後(3番目)の父親「森宮さん」の目線で語られています。

東大出身、やや変わり者の彼ですが、私は優子ではなく彼がこの小説の主人公に思えます。

優子の結婚式の場面、生きている親が全員揃い、彼女を祝福。その光景に涙がこぼれました。

 

私、小説を読んでまだ泣ける!感受性衰えていないな~。まだ若いと思った昨夜でした(苦笑)。

 

コメント (4)
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