夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

業務用VTR Sony SVO-260 を直そうとしているんだけど

2020-09-21 11:32:16 | Weblog
先日久しぶりに使おうとしたらローディング動作不良で再生出来なくなった SVO-260 です。
原因はローディングギヤLの割れ。当時頻繁に発生して最終ロットは材質を変更したようです。サードパーティーのギヤは手に入るようですが材質は純正と同じで不安です。


幸か不幸か、割れ方がきれいなのでとりあえずこれをなんとかしようと浅はかな考え。
プラモデル用の接着剤なら付くかもと。


やってみましたが全く接着しませんでした。プラスチックの接着は奥が深くて面倒なのは知っています。


次はダイソーの瞬間接着剤で挑戦。


くっついた感じですがこれだけでは不安。
補強のため細い銅線を巻いて締め上げ、その上から瞬間接着剤を塗りました。


このアームを外さないと応急修理したギヤが収まりません。クリップは樹脂なので落とさないよう慎重に外しました。
こういう面倒な構造は大の苦手。


この状態にしないとギヤに組み込むスプリングが入りません。


ギヤとスプリング取り付けは成功。
ローディングローラーを裏から抑えてギヤを取り付けたアームを組み付け。


クリップを落としちゃいましたが内部じゃなくて良かった!


ギヤに位置合わせのマークがあるのは調べてあります。

早とちりで白いギヤにクリップが入っていますがこれは押さえ板の上から入れるんです。

問題はこの後です。
大きなギヤを組み込むんですが、ここで困らないようにこの上に取り付ける板を基準に位置関係をマーキングしておいたのはいいとして


ギヤの裏のカム溝と相手の関係がわかりません。知恵の輪です。


3本のピンをどうやって溝に納めるんでしょう。


うー面倒臭い。
今日はやーめた。

と思ったけど昼食前に参考にさせていただいた「東京スワン」さんのサイトにある SVO-260 修理のページを確認。
その中の一枚の写真と現物を比べると、あれっ

「アーム・テンレギ・ドウサ」というパーツだそうですが、ギヤが欠けたとき相手のパーツを乗り越えたんですね。
これじゃあカム溝にピンが入るわけがありません。割れなかったのは奇跡です。

アーム・テンレギ・ドウサを慎重にこじって正規の位置に。「割れるなよ」
この、裏がカムになっているギヤにも合いマークの穴があって下の穴と合わせるようになっていました。
これでギヤが正しい位置に収まりました。


気が向いたら後で基板を戻して組み立てることにしましょう。
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1 コメント

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Unknown (もしもし)
2020-12-30 17:39:15
このギア昔よく直した気がします。
かなり負荷が掛かる部分なので心配ですね。
SVO-260って見た目は業務用だけど中身は民生用とほぼ同じメカなのが残念。
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