ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

とーらい

2013-06-02 19:45:08 | 趣味
スレイヤーズTRY、全話視聴し終わりました!
面白かったです!!

なかなかシリアスな話でしたが、ちゃんとギャグもあって、あんまり設定の矛盾とかなくてよかった。
最後の最後、アメリアがゼルにセイルーンに誘ったりとか、ブレスレット?がゼルの水筒についてたり、なかなかゼルアメファンサービスが多くてにやにやしますた。
勿論、ガウリナも結構あって嬉しかったです。最後、弱音を吐きそうになるリナに「お前なら大丈夫だ」って言うガウリイとか。やっぱり、不安とか涙とか、そーいうものを見せられるのはガウリイなのね^^ってなりますね。美味しい……!

フィリアさん可愛いね。あと、ゼロスがすげー魔族してましたね。このゼロスは原作っぽくて好きだな。

でもこーなると無印とNEXTも観たくなるよねえ……いやそこは我慢だ私…


気がつけば

2013-06-02 19:37:40 | 日記・雑記
いつの間にやら、このブログをスタートして3年ほど経ってました。
びびりました。はい。

とはいえ、結構長いことほったらかしにしてたので、3年きちんと続けてたかと言われれば……ふっ

そんなわけで、これからもこのブログ、こんなゆるい感じで更新したいと思います。

見に来てくださる皆様には、いつも感謝しております。
コメントとか拍手とか、読み返すだけで元気100倍っす。

こんなぐだぐだブログですが、これからもどうぞよろしく!お願い致します!!


消せない繋がり【4】(ガウリナ)

2013-06-02 18:22:41 | スレイヤーズ二次創作
前回の続きです(`・ω・´)
この話はこれでおしまいでっす。

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マルクが去った後、残されたあたしたちはしばらく黙って立っていた。
「もしもう一度狙って来たら...それこそ正々堂々倒してやるさ」
ぽつり、と呟かれたガウリイの独り言が、小さく蔵内に響く。あたしは何も聞かなかったフリをした。


首筋のあたりが痛い。剣を押し付けられた時の傷だ。あたしは小さく『治癒(リカバリィ)』の呪文を唱え始めた。

ガウリイはそんなあたしの手を引いて、外へ連れ出す。そういえばここは盗賊の根倉なのだ。残党がいないとも限らない。

あたしが刀傷を治し、しばらく歩いて森を抜けた辺りでガウリイが立ち止まった。
「...リナ」
ガウリイは複雑な顔をしていた。
盗賊いじめに失敗してほいほい捕まったあたしを怒りたいのか、それとも自分への復讐劇にあたしを巻き込んだ事を謝りたいのか...たぶんどっちもだろう。

だからあたしは、ガウリイが何か言う前に口を開いた。
「ありがとね...ガウリイなら、助けてくれるって信じてた」
ちょっぴり照れ臭いので視線を逸らしつつ頬をかく。
「......」
──ガウリイは、何も言わずにあたしをがばりっと抱き締めた。
...力が強くてちょっと痛い。彼のブレスト・プレートに頬を押し付けられる。文句を言おうかと思ったけど、背中に回された手が小さく震えているのに気が付いて、あたしは何も言わなかった。
「無事で良かった...」
「...ごめん。心配かけたね」
「リナが、オレのせいで、殺されるかと...」
押し殺した声が、彼の苦しさを伝えている。
「あんたのせいじゃない。あたしが盗賊いぢめに失敗しただけ...それだけなんだから、謝ったりしないでよ、ガウリイ」
あたしはそれ以上何も言わせない、とばかり彼の背中をばし、と叩いた。
──何しろ、あたしのせいでガウリイが危ない目に遭うことなんてしょっちゅうなのだから...自慢じゃないけど。

「帰ろ。ガウリイ」
「──ああ」

あたしが笑って見せれば、ガウリイもやっといつもの笑顔を見せる。...ちょっとだけ、ほっとした。

「あのさ」
「ん?」
「盗賊いじめするときは、もうちょい気を付けることにする」
「...をい」
あたしのしゅしょーな発言にも関わらず、ガウリイがジト目で睨んでくる。
「だ、だって!これはあたしの生き甲斐とゆーか自然な欲求とゆーかっ」
「....リナ」
「..わ、分かったわよ!しばらくやんない!頻度減らす!それで良い!?」
ぷい、と横を向くと、頭をわしゃわしゃかき混ぜられる。
「それでこそリナだ」
見上げたあたしに微笑みかける、彼の笑顔が今まで見たことない程優しくて。あたしは、少し頬が熱くなるのを感じたのだった。


終わり

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ちょっと最後ぐだりましたが。おしまい!
題名は「過去との繋がり」を意識しました。


消せない繋がり【3】(ガウリナ)

2013-06-02 03:43:56 | スレイヤーズ二次創作
前回の続きです(´ω`)

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マルクの悲しい笑い声が響くなか、ガウリイは「やめろ」とか「どうしてこんなことを!」とか言いながら、いつの間にかあたしたちの近くに近付いてきていた。
しかしガウリイ、斬妖剣(ブラスト・ソード)は抜いていない。──斬妖剣。魔族をも貫く伝説の剣。別名自動辻斬り装置である。

間合い的には、剣を抜いてさえいればマルクに攻撃出来る位置。しかし、悲しい事にマルクはあたしの首に剣を突き付けているし、ガウリイはあろうことかポケットに右手を突っ込んで立っていた。

──ん?
右手...ポケット...。
あたしははっとしてガウリイを見た。そして彼と目が合う。
彼は小さく頷いた。

──あたしの勘が正しければ...そしてマルクが極悪人で無ければ...。
あたしは復讐に燃える剣士の、その悲しい瞳に賭けることにした。

「...嬢ちゃん、あんたに罪は無いんだが...」
何か呟きかけたマルクの前で、あたしは勢いを付けて思い切り地面に倒れ込んだ。
額をしたたか打って小さく呻く。
「!?」
頭の上からマルクの動揺が伝わって来る。
その一瞬でガウリイには十分だ。

「があっ!」
顔だけ上げると、マルクが腕を押さえて呻く姿が目の端に映る。
──見事なつぶてだった。ガウリイが指先ではじいた小さな木の実(たぶん)が、マルクの左右どちらかの腕にめり込んだのだ。

マルクは剣を取り落としはしなかった。
だが、ガウリイは既に斬妖剣を抜いている。

「はあっ!」
ざびゅっ

気合い一閃。ガウリイの一撃は、マルクの剣を切り落とし、その勢いのままにマルクの腕を薙ぎ斬っていた。
「あぅあああああッ!」
マルクは痛々しい悲鳴をあげながらその場にがっくりと膝をつく。


「......」
ガウリイは何も言わずにあたしの元へ歩み寄る。
頭の後ろでするり、と音がしてあたしの猿ぐつわが外された。手足を拘束する縄もぶちぶちと切られて行く。

マルクはその場に倒れ伏し、荒い息を吐いていた。
「...人思いに殺してくれよ」
呟かれた言葉に、ガウリイは黙ってあたしを見た。
「...今回は、ガウリイの思った通りにしなさいよ」
「──ああ」

今の状態では、彼はいつか出血多量でショック死するだろう。あたしは『復活(リザレクション)』の呪文を使えないから、十分に応急処置をすることも出来ない。
──だけど、ガウリイはそっとマルクの側にひざまづき、彼の失われた腕の辺りにきつく布を巻き付けた。止血だ。
「オレにはこれくらいしか出来ない...」
今ならまだ、医者に駆け込めばなんとかなるかもしれない。

「...なんで、だ」
「あんたの恋人の事は...すまない。あの頃のオレが未熟だった」
「......」
「だが、リナを巻き込んだ事は...許さない」
「──ああ、そうだろうな」
マルクは言って、ゆっくりと身を起こした。ふらふらした足取りで、辛そうに歩き出す。
「──あっ」
思わず何か言いかけたあたしを、ガウリイは黙って制した。
「...もし俺が生き延びたら...今度はあんた一人を狙うさ。...悪かったな、嬢ちゃん」
──言って、彼はゆっくりと闇夜に姿を消した。

「あれで良かったの?」
「...ああ」
色々な意味を含んだあたしの問いに、ガウリイは小さく頷いたのだった。


続く

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やっぱり続きます(>_<)たぶん次回で終わるはず!