ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

昼寝(ガウ+アメ)

2013-06-08 23:32:21 | スレイヤーズ二次創作
兄妹みたいなガウアメコンビも好きなのです。(...と言いつつCPに見えなくもないです)
四人旅中の設定(´ω`)

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目が覚めると、誰かと目が合った。
オレと同じ、青い瞳。ぼんやり視界に映る黒い髪...?
「──アメリアか?」
青い瞳は二回くらいぱちぱち瞬きをした。
「ガウリイさん。起きちゃいましたか」

アメリアはベッドの上からオレを覗き込んでいた。
照れたように頬をぽりぽり掻いてから、近くの椅子に腰掛ける。
「暇だったんで来ちゃいました。...それにしてもガウリイさんてば、睫毛も金色なんですね。長いし」
「ん~?ああ...あれ?」
半分寝惚けているオレに、アメリアが苦笑した。
「リナは魔道士協会、ゼルガディスさんは図書館ですよ」
「...あー、そうだっけ」

起き上がって伸びをすると、小さく欠伸が出た。
「まだ眠いんですか?」
呆れたように言うアメリアに、オレは笑った。
「アメリアも一緒に寝るか?」
「その言い方なんかやらしいです」
「ははは。昼寝だよ」
「分かってますって」
言いながら、アメリアはオレの背中に寄りかかって来た。

「暇ですねー...」
「暇ならどっか出掛けたらどうだ?」
「一人じゃ寂しいじゃないですかぁー」
間延びした返事にオレは思わず吹き出した。
「ぶふっ...まあ、確かにそーだな」
リナとは違って素直な甘え方だ。
──可愛いなあ、と思う。妹が出来たらこんな感じだろうか。

「そうだ!しりとりしません?」
「えー...」
「はい、じゃあ『正義』!」
「...ぎ、ぎー?」
「出ないなら『き』でも可、です」
「じゃあ『金貨』」
「おー、そう来ましたか...」
アメリアが後ろでゆらゆら揺れるので、その振動が背中越しに伝わってくる。
──ああ、これは...そのうち寝るな。オレ。

「...ガウリイさん?」
アメリアの声がだんだん遠くなって、瞼が重くなる。
「...アメリア、すまん。おやすみ...」
「──しょうがないですねえ」
呆れたような、優しい声が聞こえて、オレは意識を手放した。


数時間後、妙に顔を赤くして怒るリナにたたき起こされたオレは、同じベッドの上で幸せそうに眠るアメリアを見つけたのだった。


おしまい。

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ガウリイとアメリアって、わんこなコンビだと思います。リナとゼルは猫っぽい。